「反日」の理由は「中華思想」という差別感情によると理解せねば

韓国の徴用工判決。
なぜ、このような理不尽で国際法無視の荒唐無稽なことが起こりうるのか？
今一つスッキリしない人もいるのではないか。

「そういうどうしようもない国だから…」そう言って済まそうという人もいる。
また、「過去に日本が悪いことをしたのだから、韓国民の日本への感情が厳しいのは当然なんだ」という自虐史観で理解しようとする人もいる。

でも、今一つ、執拗なまでに慇懃無礼な行動を正当化する精神構造について、釈然としない人も多いと思う。

私は、ある時、その理由が「中華思想」にあるとわかって、とても合点がいったのだった。
そのことをもっと理解したうえで、韓国に毅然とした態度で臨む必要があるように思う。


中華思想って、「中国が世界の中心っていう考え方でしょ」というくらいの認識はみんな持っていると思うが、韓国・朝鮮もその意識に毒されている。

日本にも中華思想的な歴史観がある。
つまり、母なる文明国である中国から「漢字」や「律令制」や「芸術文化」が伝わってきたというのが定説として教育されているような事実である。
ただ、日本の教育では、遣隋使とか遣唐使でも、直接、東シナ海を渡って中国と日本が交流したようなイメージとなっている。

ところが、韓国・朝鮮では、自分たちこそ中国の文明文化を一番早く、一番色濃く受けてきた国という自負がある。（何でも日本のものは朝鮮半島起源で伝わっていったという主張もこれによる）
つまり、「親」は「中国」という認識は日本とも共通するものがあるが、「長男」が「韓国・朝鮮」で、日本は「弟」という歴史観なのだ。
日本と韓国は対等ではないという前提があるのだ。

子供が親に暴力をふるうとはとんでもない悪行。ただ、その逆はそうでもないという感覚。
日本が中国を侵略するとはとんでもないことだ。ただし、中国が日本を侵略することは悪いことではない。中国は、朝鮮でも、日本でも、モンゴルでも、チベット・ウィグルでも、ベトナムでも、東シナ海でも、南シナ海でも、支配する権利があるという考え方が今でも厳然としてある。そしてそれを行動に移しているではないか。

韓国も、「弟」が「兄」の上に立つのは許されない！という意識が根強い。
もちろん、日本人には自分たちが「弟」で韓国が「兄」という意識はないから、永遠に理解できない溝がそこにはある。

もう少し具体的に言おう。
日本が韓国に敬意を払わないのは許されない、ただし、韓国が日本に敬意を払う必要はない。
日本が韓国を侮辱するスピーチや韓国国旗を燃やすことは許されないが、韓国が日本を侮辱したり日本国旗を燃やすことは差支えない。
日本が韓国に理不尽な要求をすることは許されないが、韓国が日本に理不尽な要求をすることは可能である。
日本が韓国の歴史認識に口を出すことは許されないが。韓国は日本の歴史認識を正す立場にある。
何でも兄が弟を指導するのは当然で、弟が兄に口答えするのは間違っているという考え方が根底にあるということだ。

そういう差別感情が前提にあることがわかってくると、韓国の反日感情の歪んだ構造が理解できるのである。
（つづく）


■河野外相「関係の基盤、根本から損なわれた」韓国外相に
(朝日新聞デジタル - 10月31日 11:39)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5355312