レモンサワーを出す店で、すぐ思いつくのは、若者系の居酒屋です。
鳥のから揚げ、シーザーサラダ、ソーセージ盛り合せ、餃子、コーンのグラタン。
これは、何かというと、家庭の味でも飲み屋の味でも、洋食屋の味でも、イタリア料理店の味でもなく、バブル期の大学生の彼女料理です。
つまり、隣に座っている知らないおじさんはもちろん、他大学の学生すらも無視するという閉じられた世界の産物です。
個人営業の安い飲み屋がレモンサワーを出すのとは、少々、違うと思います。
私が学んだのは、大学などの学校系もあります
(職場は、「絶対に遅刻しない」という習慣がついた程度ですが)
しかし、個人営業の飲み屋のカウンターで学んだものも大きいですね。
たとえば、世の中の原理。
「努力することが出来るのは、非常に不公平な才能だ」「悪い人はにこやかだ」「人間の器量は決まっている。自分のニッチを探すしかない」…などは、学校では絶対に学べません。
たとえば、会話。
俺の話を聞け系の人は、多いですが、もちろん、あまりよろしくないことです。
しかし、
たとえそうであっても、面白い話をする人はいます。
持って行き方次第では、話の内容すらどうでもいいことだったりします。
そういう人付き合いの方法の、もっとも肝心な部分を学んだという気がします。
仲間内で盛り上がるだけ…というのは、コミュニケーションとは言えません。
ノーエイジ、ノージェンダーこそが、コミュニケーションです。
そういういい常連が集まる店は、酎ハイといっても、気を使っています。
氷。水。
翌日が休日の時は、常連も心得たもので、牡蠣やホヤなど取っておきにくいものを食べます。
まあ、若者がそういうグループの中に入っていけなくなったのは、
一つには、アルバイトなどの経済の悪化がありますし、
バブル以降、一層進行した、世間の蛸ツボ化もあります。
若者に人気のレモンサワーが“第2のハイボール”になりそうな3つの理由
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=5351854
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