mixiユーザー(id:60626784)

2018年10月15日11:18

156 view

「セゾン〜」を読んで 2

 小生がそれまで勤務していた広告代理店を辞め、西武百貨店へ中途入社した動機は、ひとつ。当時の西武の広告の自由さ、大胆さ、それを許容する会社に憧れてだった。西武で広告の仕事がしたい、糸井重里や浅葉克己と仕事がしてみたい!という、ただそれだけだった。
 「ここまで出来る会社ってどんな会社なんだろう?」と勉強もした。西武の歴史、先代のこと、清二と義明の葛藤のこと。詩人・辻井喬のこと…。そしてますます憧れた。
 入社してもちろん全部が叶ったわけではない。でも、時代はバブルの真っ只中。「新しい発想、新しい提案こそが我々の仕事。失敗を恐れるな。」という自由闊達な社風の中、新しい面白い仕事ができた。毎日会社に行くのが楽しかった。今から思うと信じられない・笑。
 そして。バブル崩壊とともにセゾングループも崩壊した。でもパルコ、ロフト、無印良品、リブロ、ファミリーマートなどセゾンが産んだ業態、商品、サービスは、経営者は変わったが、引き継がれている。
 昨年、集団自衛権だ共謀罪法案だと安倍政権暴走の年の、ロフトのイメージ・ポスター…。普通の女の子が微笑んでいるモノクロのビジュアル。「恋と平和とLoft。」…キャッチ・コピーが語りかける。涙ぐんでしまった。ああセゾン文化はまだ生きていたと。
1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する