僕が小さかった頃、多分小学校低学年位だったと思うのですが、
家の近くにハーフの女の子がいました。
アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれたらしく、
色の白い綺麗な女の子でした。
僕よりも年が少し上だったので、余り遊んだ記憶はないのですが、
その内に、どこかに引っ越してしまい、その後全く噂も聞いていません。
僕は中学校の時陸上競技をやっていました。
今は見る影もありませんが、短距離をやっていました。
中学校時代100mで12秒0が最高記録でした。
3年の最後の宇都宮市の大会で、2位に入って県大会に出場しました。
その当時、県内のある地区の中学生で、
アメリカ人の黒人と日本人のハーフの選手がいました。
彼は、速かったです。
100mの予選で一緒に走りましたが、
スタートした時点で僕の前にいて、幾ら必死に走っても追いつきませんでした。
余り差が広がらなかったので、彼は少し流していたのではないかと思っています。
彼が1着で僕が3着、決勝進出を逃しました。
僕が会ったハーフの人で印象に残っているのはこの二人です。
最近、テニスの大坂なおみ選手や沖縄県知事になった玉城デニーさんなど、
ハーフの人の活躍が目立っています。
スポーツ界では、
太田幸司さん、衣笠祥雄さん、室伏広治さんなど昔から活躍して来ましたし、
最近では、陸上競技のケンブリッジ飛鳥さん、大相撲の高安関など
幅広い分野で、活躍している人が増えています。
ハーフの人に対する偏見は、戦後、かなり解消して来ているとは思うのですが、
まだまだ、ハーフの人は純粋な日本民族ではないと言うような意識が
残っているように感じます。
大坂選手に関する報道では、「謙虚さが日本女性らしい」とか食べ物の好みなどから、
無理矢理日本人に結び付けようとするマスコミの報道が気になっています。
純粋の日本民族とは何なのだろうと言うと、
僕には、明確に答えられません。
日本は、島国ですから、単一民族として存在して来た感じもしますが、
弥生時代から古墳時代にかけて、多くの渡来人が来た事は間違いなさそうです。
陸地に国境の引かれた国と比べると交流の機会は少なかったのかも知れませんが、
グローバル化が進んだ現在、
今までとは比較にならないほど民族間の交流が進むような気がします。
これまでの歴史の中で培われて来た民族と言う概念も、
やがては崩壊するのかも知れません。
「ハーフ」は、蔑称のニュアンスがあると感じる方もいるかと思いましたが、
どうも上手く置き換えられないので、敢えて「ハーフ」を使いました。
民族が曖昧になっていく過程で、「ハーフ」と言う言葉も消滅するのかも知れません。
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