ラノベ談義・豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい

セールやってたからとりあえず対象分を買ってみた。

ざっくりあらすじ。
謎の日本人少年だった主人公はとある剣と魔法の熱血ファンタジーアニメのライバルキャラに転生した。
天性の才能と高い家柄を持ちながらやさぐれてぶくぶく太っていたそのキャラはアニメ展開では好きな娘を大切に守りつつも最終的に主人公に奪われるという逆にヲタ人気のあるキャラだった。
そんな展開はいやなのでやさぐれは終了して前を向いて生きて好きな娘に思いを伝えようと心に決めたので才能と家柄をフルに活用して無双します。
そんな話。

感想としては、転生の意味ないよねこれ。
転生の醍醐味ってのは価値観の違いやキャラクターの不連続性による周囲とのズレだと思うのだけど、この話の主人公は転生したのにシームレスに過去の自分と同化してる、というか別人であるという認識がない。
そうするとどうなるかっていうと、「アニメのバッド展開を知っている主人公がそれを回避するために慣れぬ世界で頑張る話」ではなく「突然破滅的な未来を知った主人公がそれを回避するためにこれまで以上に頑張る話」になっている。

転生モノのお約束を外してガワだけ転生モノにした最強主人公モノ。さすおに。
ついでに言えばメインヒロインが好みじゃないのでそっちじゃなくてやさぐれ期に嫌われてアニメ主人公とくっつく予定の元婚約者をメインにしてほしかったなぁって。

俺はこの作品の対象とする読者ではありませんでした。