2018年10月度活動記録

言葉咲（わら）ひて（no words no world）

隕鉄に匿さるる言（ロゴス）ふつふつと原初の宇宙の祈りとどめて
“Far-off days”無表情なるテキストに息吹与へし遥けき日々よ
食べられぬかぼちや　付焼き刃の英語　菓子ねだる児らは米軍の街に
唇を喰ひしばり呻きこぼす如く柘榴の果肉の紅く覗ける
間違つてゐるとか正しいとかぢやなくあなたの声で聞かせてほしいの
花びらのほどけるやうに紅葉の色づくやうに秋空ひらく



■余談■
2首め。「テキスト」は「教科書」であり「言語構成体」でもあります。そうすると「息吹与へし」とか、「Far-off days」＝「遥けき日々」とかの意味も二重構造になってくるかなぁと。こんな解説しちゃったら面白味が激減するよねー。(´･ω･)(･ω･｀)ﾈｰ
3首め。米軍の街は最近話題の沖縄ではなく青森三沢基地のほうです悪しからず！　三沢でのハロウィンですね。
4首め。柘榴は好き。果物としても静物としても音の響きや漢字の字面にしても。
そして浮きまくってる5首め。気にしちゃ負けです。
だいたいパターンなんですが6首めは気に入ったものが配置される確率高し。読後感調整でもあります。小心者なので。
※短歌は「万象」に、余談はTwitterに掲載したものの再録です（一部修正あり）。