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2018年10月03日17:07

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2018年8月度活動記録

神性の背理(nocturne by electric cicada)

眼(まみ)凝らし波を覗けば見えやうかうねる黒潮 龍の如くに
地平より曙光一箭夜を射(う)てり蝉の音(ね)押し寄せたひらぐる夏
滴りし汗は地瀝青を撃つもたちまち気化す 無力なりけり
末世の如く昏(くら)かる夕立ちはロンギヌスの槍なり我もつらぬく
罪のなき者から石もてうてといふ無垢ならばうて流星を待つ
君の腕に血圧計をからませてしばしふたりは言葉落としぬ



■余談■
2018年8月分の6首。タイトルの英語のほう(括弧内)が何とも苦し気であります。
1首め。2か所添削いただいています。まずは「目を凝らし」→「目(まみ)凝らし」です。せっかく「まみ」と読むのであれば漢字はこっちかなぁと手直ししました。そして2か所めなのですが「見えようか」を「見えやうか」と添削いただきました。自分としては「見えようか」の「よう」は推量の助動詞「よう」のつもりなので表記は「よう」だと思っています。しかしながら先生がこれは「やう」である、と仰るのでこちらで…。文法的にわかってないのでどなたか教えていただければ幸いです。
2首め。「たひらぐる」を「たひらげる」と添削いただきました。しかしながらどうしても「たひらぐる」にしたい年頃なので(何)、ここは押しとおしてしまいます。
個人的には3首めを気に入っていて、4首めから5首めにかけて息の詰まる感じがしていて、6首めの結句間際で呼吸をほどくオチなのです。わかりにくいなそれ。
※短歌は「万象」に、余談はTwitterに掲載したものの再録です(一部修正あり)。
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