一通り観たのに、改めて感動してしまった。これって素人にも解り易い代表的な「21世紀になって可能になったアニメ」だな。そのイイ所が切り出されて詰まっている。パンフには総集編作成にあたり吉田玲子さんはノータッチだったと書いてあった。もしかしたら不本意な部分もあったかも知れない。
以前テアトル石和の最終上映で観た時も大口径ウーファがちゃんと鳴るとひときわ楽しめるというのは感じた。TVシリーズも5.1chで音声を刷新したら充分劇場に堪えるクオリティを持っていた。パンフに音響の対談が見開きであって、音響がそれだけ大事にされている作品だったと感じられたのも嬉しかった。
そして、そんな映画のエンドロールで、画面の真ん中に知った名前があるのは何とも嬉しいものだ。
ただパンフで「TV版は2.1ch」と書かれていたのは気になった。世に出回る「2.1ch」を名乗る製品は全て3Dで実際に2.1chなものにお目にかかった事がないから。彼らは何かを勘違いして2.1chと呼んでいるのか、それとも本当に3chで作って送り出していたのか。まぁ後者の確率は限りなく0に近いのだが。だってそんな変則規格で放送して受信できる人いないし。
こうして、間違った「2.1ch」は市民権を得てしまっていくのか。尽く尽く、日本人は言葉を大切にしない/できない民族なのだな。世界で一番「言霊」から遠い所にいるんじゃないだろうか。
ログインしてコメントを確認・投稿する