「余剰」鋼材、世界が吸収 米鉄鋼関税発動から半年
2018/9/27 21:10日本経済新聞 電子版
トランプ米政権が鉄鋼への25%の追加関税を発動して半年。市場では当初、米国の鋼材輸入が減り、締め出された鋼材が他地域でだぶつくとの見方が多かった。だが米国をはじめとする各国の好景気を背景に需給バランスは崩れず、価格も米国をはじめアジアや欧州で上昇している。
米通関統計をみると、2018年1〜7月の米国の鋼材輸入量は1894万トンと前年同期比で1割減った。関税発動は3月だが、発動が6月1日に延期されたカナダと欧州連合(EU)、メキシコへの前倒し発注が急増。カナダからの輸入量は9%増、メキシコは10%増、EUは2%の増加だった。韓国は関税は免除されたものの数量に制限があるため15%減だった。
3月から適用された日本からの輸入量は13%減。日本鉄鋼連盟の柿木厚司会長(JFEスチール社長)は「米国の需要家が品目別に関税の除外申請をしており、在庫がある間は購入を手控えている側面もある」と分析する。
米国の輸入量は1カ月当たりざっと30万トン減った計算だ。減った分だけ鉄鋼市場でだぶつき、需給や市況に影響を及ぼしているのだろうか。東京製鉄の今村清志常務は「影響は今のところ全くない」と断言する。「米国の輸入減よりも中国の輸出量の増減の方が影響力が大きい」(同氏)
中国の1〜8月の鋼材輸出量は前年同期比13%減の4718万トン。1カ月当たり91万トン減っており、米国の減少分の3倍だ。インフラ整備など中国内需が堅調で、輸出に回る量が少ないためだ。
日本も首都圏の大型再開発や企業の設備投資など「内需が堅調で輸出余力がなかった」(鉄鋼連盟の柿木会長)側面がある。韓国は対米輸出減少分を需要が好調なインドに振り向けている。このため鋼材はだぶついておらず、アジアや欧州で高値を維持している。
日本の熱延鋼板(ホットコイルをカットしたもの、3.2ミリ厚)の価格は現在、1トン8万円前後で前年同期比12%高い。欧州のホットコイルは1トン562ユーロ(約7万4千円)で15%高。中国は1トン4501元(約7万4千円)で5%高い。
米国のホットコイルの価格は1トン1000ドル(約11万3千円)前後と前年同期比で40%上昇。価格水準はアジアに比べて5〜6割高い。鉄鋼関税の打撃を受けたのは、米国で鋼材を使う需要家といえそうだ。
ただ米中の関税発動の応酬合戦は今後の懸念材料だ。日本の場合、中国からの工作機械受注額が8月に急減。中国経済の減速や世界貿易の縮小で鋼材需要が減れば鋼材がだぶつき、価格下落につながる可能性もくすぶっている。
(田村茜)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35848170X20C18A9QM8000/
大騒ぎした米高関税政策ですが、蓋を開けたら世界中好景気で需要が増え、値上がりしている状況です。
支那はダブついている鉄鋼を内需拡大でなんとか消費しているみたいですがいつまで続くやら^^;
問題は今後です。
高関税対象品目が主に消費財なので米国の消費者の財布をジワジワと締め付ける事になるでしょう^^;
日本や米国は失業率が低下しているのでなんとか食えて行けるでしょうが、特亜辺りはキツイでしょうw
特亜と取引している日本企業は受注が減り始めているのでそろそろ経営方針を変更するころでは^^;;
インドやメキシコ辺りに輸出を振り向ければいいですが、皆考えるのは同じ事です。
競争が激しくなります。
世界の物流が支那封鎖によって変わろうとしているので、高関税開始でも大した事は無いと思っていると今後大変だよ^^;;
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