短編集なのだが、全体にちょっと未消化感。話をまとめもせずに時間でぶった切りました的印象。
オープニングはいただけなかったが、エンディングはよかった。セットとしてならアリ。映画でカーテンコールってちょっといいね。ただ「フィルム」はどうだろう。映画館でも使ってないぞ今時。
百瀬義行さん、ジブリに入って「となりの山田くん」の頃はCG担当になっちゃっててちょっと寂しかったんだが、ポノックで監督として出てきてくれた。日アニ時代に「ペリーヌ物語」でキャラクター設定の関修一さんがペリーヌを丸顔の「普通の美少女」に設定したのに百瀬さんが作画監督の時には原作に寄せた面長になっていた(原作では母子の顔立ちに「瓜実形」という記述があった)。アニメ放送当時はまだ原作読んでなかったけど、お世辞にも美少女顔とは言えない百瀬ペリーヌも何故か好きだった。百瀬氏なりの愛だったのだろうか。
しかし、(多分先天性の)卵アレルギーって「治る」ものなんだろうか。検索してみたら、子供の頃は消化器官が未発達で弱いため、大人になるにつれて治る例も少なくないらしいが「頑張って治すぞ」って話じゃなさげ。そういう基礎知識ないとちゃんとわからないなこのぶった切りでは。
「透明人間」がエピローグで消火器なしにスクーターで走っているカットも、パンフの説明を先に読んでなければ何も気づけなかっただろう。オダギリジョー&田中冺なんて豪華なキャスティングしただけに惜しまれるなあ。
結局、一番何も語らなかった(本当に「名前を呼ぶ」以外の台詞がほぼない)カニが一番解り易かったというのはちょっと皮肉(笑)。イワナ怖かった。
そして1時間足らずで1,400円という強気はジブリ譲りか?(苦笑)
悪くはなかったんだよ。時間も金も惜しいとか返せとか思わなかった程度には。
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