最近観たゾンビ漫画の話

相原コージの『Z』っていう漫画を観たんだが、
これ凄く良く出来てる。

『アイアムヒーロー』
『セーラーゾンビ』
『アポカリプスの砦』
『ゾンビトリガール』
『血まみれスケバン・チェーンソー』
『女ンビ』

色々ゾンビ漫画観たけど、
【シナリオはこれが一番良く出来てる】


《長尺シナリオの限界》

色々漫画読んでて、
【長編漫画って大概の人苦手なのよ】

ONE PIECEも
BLEACHも
NARUTOも

【続けば続くほどつまらなくなってくじゃないですか】
伏線が多すぎるし、
長引けば長引くほど元の方の話覚えてないし、
話覚えてないから伏線よく分からないしで
僕は【人気漫画でも長編でつまらなくなった漫画一杯しってます。】

因みにゾンビンものって基本短編作品なんだけど、
恐らくそれぶっ壊したのが『アイアムアヒーロー』だと思う、
んじゃその定説ぶっ壊した漫画は面白いのか？って言われると
【あんま面白くないんだよね】
もっと厳密に言うと【意味が分からない】

長編にすると【作者の頭の中もこんがらがり始めて意味がわからなく成るってこと多いのよ】
アイアムアヒーローも始めは面白かったけど、
中盤以降全く意味が分からなく僕は飽きちゃった。


《相原コージの凄い所》

んで、相原コージの『Z』、ぶっちゃけ作画は全然下手くそなんだけど、
内容は【かなり面白い】
これは【シナリオの繋ぎ方が巧い】

これね、相原コージは自分は長編で作品を書く才能が無いのを多分自覚してたのよ。
じゃあ、どうやって長編にしたのか？
これは【１話完結型の人情漫画のテイストにしたわけ】

例えば美味しんぼ、
美味しんぼは料理っていう縦軸を作って料理に関連する人間ドラマを１話完結方式でやる訳じゃん。
例えば『ピアノのムシ』なんかもそうで、
あれはピアノに待ちまつわる人間ドラマを１話完結方式にしている。
相原コージが凄いのは【これをんゾンビ漫画に応用したんだよね】
１つ１つは繋がてなくても１アイデアだけで結構見れちゃう。

例えばもしゾンビが日常に目新しいものであは無く成ったら【ゾンビ男優にしたAV撮ったらマニアに高く売れるんじゃね】っていう１アイデアで話作っったりするのですよ。
んで【男優イケるんだったら次女優でいってみっか】とかね。
勿論、繋がったストリーアイデアが閃いたらオムニバス形式なので何処にそのネタを差し込んでもいいので、
ゾンビっていう設定さえあればどのタイミングでもいいので思いついたネタをぶっこめば言い訳。

んでもしも俺がゾンビ漫画書くとしたら、相原コージ方式を撮ると思うのよ。
んで幸いな事に【ゾンビのネタや設定って沢山あるのですよ】
『ウォーキングデッド』とか昔のゾンビ映画とか、
普通にウォーキング・デッドのアイデアだけパクるだけでもかなり面白い作品に鳴ると思う。

因みに『Z』で出て期待アデアは

初恋の人のゾンビを捕獲して童貞捨てちゃう話
ゾンビの指だけ切り取ってクリオナする話
死肉がすべてゾンビ化してしまうので肉が食えなくなってしまった世界の話
ゾンビをサンドバックにする格闘家の話
死体がゾンビになってしまうので他殺か自然死か分からない時代の猟奇殺人鬼の話

とか【もしゾンビの世界になったら自分達の日常がどう変わるのか】
っていう１アイデアをオムニバスにつなげているので非常に面白いです。
んでゾンビっていう題材もあり、基本展開はスリリングなので観ていてあきません。
これが長編にすると会話シーン長かったり伏線をつけようとしてテンポ悪くなるので、
相原コージのゾンビ漫画は非常によく出来ていると思いました