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2018年08月17日20:36

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鈴本演芸場8月中席 夜の部

鈴本演芸場8月中席 夜の部

納涼名選会 第29回鈴本夏祭り
「吉例夏夜噺 さん喬権太楼特選集」

17時20分開演 3500円

行ってきましたー、初鈴本!
夏の特別興行のため指定席だったので、
お、並ばなくても座れる!と事前にチケット取りました。
さん喬、権太楼 両師匠は前日ネタだしで交代でのトリ。
とはいえ、ネタで選んだのではなく、
旦那Tも休日の四日目に行ってまいりました。

お盆真っ盛りの上野は
外国人の方で結構なにぎわい。
軽くビールとやきとんの後、開演の17時20分前に着席。
かなりの後方席はしっこですが、
ゆるい勾配があるので、まあなんとか見えました。
立ち見も出てたよ。

柳家我太楼「桃太郎」
きっちりしてるなー
これから味が出るのかな

鏡味仙三郎社中「太神楽曲芸」
神楽。3人。
核となる年齢の一番上の方が、
掛け声とか、声の調子とかで拍手の場所を提供してくれる。
わかりやすく楽しい雰囲気。

五街道雲助「商売根問」
口が回ってないようにも感じる江戸っ子な口調。
話に出てくるのはおなじみのハッつあん、隠居などでして、
と淡々と寄席落語を話してくれる
ちんまりとした小さいながらも目が大きく、
遠目に腹話術の人形のようにも見えてくる・・・

春風亭一之輔「加賀の千代」
なんで女性ってのは出かける時間に何かをし出すんでしょうか
夏休みに家族で出かけるって時に、と自身の家族の話。
咳のエピソード後に客席から大きな咳が聞こえ、
そのタイミングの良さに客席爆笑+拍手。
少し苦笑いして「打ち合わせ通りです!」という一之輔さん。
それにしても一之輔さんの家族の話っておもしろくて大好きです。
「また高座で話すんでしょ、って言われましたが、話すに決まってるじゃねえか!」
わはは。
で、噺へ。
今年の頭にも聞いたのですが、今回は年末とは言ってない。
初めの方は早口で話を早送り的。
甚兵衛さんと隠居のところを話したかったんでしょうか、
やっぱりおもしろい。
今回は隠居の奥様も甚兵衛さんを楽しんでいる様子がわかる。
大いに笑った。

柳亭市場「粗忽の使者」
いい声で、しっかりと、粗忽者をやる。ははは。
しかし職人の時はかっこいい口調ですごいなー。
三太夫ものっておもろいな。バカバカしい。

ホームラン「漫才」
高校野球ネタを振って反応が悪く会長ネタ。わはは。
噛み合ってないように見せて、それがおもしろい。
後半になればなるほどおもしろかった。

柳家喬太郎「華やかな憂鬱」
お暑い中たくさんのお運びで誠にありがとうございます、
を噛む。わはははは。客席からは「がんばれよー」の声援。
それらをいじり、70の師匠より上に見られることをいじり、
「今日はお子様がいらっしゃらないようなので」とキャバクラネタ。
わはは。
噺の中で
「さん喬権太楼を見にきているお客さんの前でやるネタじゃあなかったと後悔しているところだがもう戻れない」等入れてくる。めっちゃおもろいー
落語というよりコントのようなキャラの設定。
父島の店では地元を愛する店員の言葉に人情もあり、
ちょっといい話なところがすごい創作。

露の新治「摂州皿屋敷」
上方落語。怪談。
番町じゃないんだ、知らなかった。
美人だけど体の弱いお菊を嫁に迎えた男が
お菊が体が弱いばかりに子供を作れず、
そんな中ふとしたきっかけでお菊の妹に手を出して子供を授かってしまう。
体裁が悪いので正妻の子供ということにしたけど
妹が嫉妬し、
お菊の縫ったおくるみに針が混入していた、子供を殺そうとしたと男に吹聴し、
大切な預かり物の皿を隠してお菊のせいにし、折檻の上井戸に沈めて殺す。
で幽霊が出る。
って話を場面が浮かぶようにじっくりと。
音ももちろん、照明も雰囲気たっぷり。
夏に怪談、風物詩っていいもんです。

仲入り

柳家小菊「粋曲」
三味線を弾いてのお座敷曲をいくつか。
落ち着いた大人の女性、歌うと色気あり。
いいですねー

柳家さん喬「水屋の富」
お囃子が長く流れ、いつ出てくるのかな、と思った頃に登場。
髪の毛黒い。喬太郎さんはもはや真っ白に近かった。わはは。
濃い鼠色の着物と羽織。
座った時の手が美しい。膝で指をきっちり伸ばして待機させる。
売り子の声は音源が残っていないからわからないですが
まあこんな感じでしょうと水屋の真似。
富が当たった男が800両をどこに隠すかの場面と、
結局畳の下に隠して、
たびたび竿で確かめる仕草からの
「ああ、あるある」という静かなつぶやき。
この仕草と安堵の声が、もう、男の心情。
めっちゃ繰り返されてしつこいくらいですが、
それが最後のホッとする気持ちをより伝えるのでした。
身の丈に合わないお金は不要と思わせる。
まー、とにかく丁寧!

林家正楽「紙切り」
まずは線香花火。切ったのをプロジェクターで見せる。
へええ、そういう見せ方なんや。
あとは、お題を頂戴して、
結婚式、明治150年、サンバカーニバルでした。
なかなか時間がかかり、「いつ終わるかわかりません」と言いながら。

柳家権太楼「鰻の幇間」
待ってましたな拍手に迎えられる。
昔は落語だけで食える世界ではなかったのでいろんな芸を学んだ。
かっぽれを櫻川ぴん助師匠に習っていた。
志ん朝師匠のやっていた住吉踊りはまた違う系譜なので遠慮していたが
出ていればよかった、
真打昇進パーティの時、ぴん助師匠をどこの席に入れるかで迷った
と小さん師匠に相談する所はモノマネしつつ。
野幇間が逆にやられる様をしっかり目に。
お金払わざるを得ない状況になってからの愚痴というか、意見がおもしろかった。
45分

21時15分終演
案内どおり!

初鈴本は思っていたよりは後ろでも表情の判別がつくほどの近さ。
空調もよく、テーブルもありアルコールもOKだし、きれいです。
ただ確かに風情は薄いかなー。ホールのようです。

そして、この日は特別興行で立ち見も出る満席ということもあるのか、
落語を見ます!といった、ホール落語感満載。
携帯の音も鳴らず、待ってましたな雰囲気に包まれてました。
男女半々。年配多め。でも30代もけっこういますし、女性一人も多い模様。
一之輔、喬太郎贔屓でしょうか。
私が来ようと思ったのも、この豪華な出演者!
さすが落協! ほとんど皆一人でお客呼べるよー

自分に馴染むのは、同じ年プラスマイナス10歳である
一之輔、喬太郎。
噺の中で出してくる現代の単語、センス、言葉がしっくりハマる。
年で考えると市馬さんもそうなんだけど、
おそらくもっと年長の方々相手の高座が多いんだろうなあ。
真打になるとますますお客を見て高座を務めるだろうから、
やっぱり若い年代相手にしてる方がよりわかりやすくおもしろい。
一之輔さんは言葉上ぶっ飛んでて、
喬太郎さんは仕草もぶっ飛んでる。

ちなみに、Tも私も、権太楼さんは笑えず。
いや、おもしろいんだけど、なんだろう、合わないんでしょう。
しっかりおもしろく噺をされているのは理解できるんだけどなー。
客席はけっこう爆笑でした。

とはいえ、来月も国立演芸場で権太楼さんだー
ワザオギ。初、生、笑福亭たまさんなので楽しみです♩

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