(2015年)6/6　希花＆純二〜オオフジツボ

この土曜日，オオフジツボに関しては，昼は吉祥寺コピス前で14時からと15時半から約１時間ずつバスキング，夜は音や金時で二子玉川KIWAに続く3rdアルバムレコ発第2弾という，オオフジツボ三昧の１日であることを，前夜の音や金時で藤野さんがＰＲされていたと思います。

ですが，私は昼はまず成城学園前を目指しました。
14時からサローネ・フォンタナなる場所で，城田さんと内藤さんのデュオライブがありました。

2011年と2013年の2度の北海道ツアーや，2013年2月にはコンサーティーナのコーマック・ベグリー氏とのライブを蒲田教会で観たことがありましたが，この時は久々の機会でした（そして今のところこの時が最後になっています。）。

サローネ・フォンタナの所在地は祖師谷4丁目ですが，最寄りは成城学園前駅のこととて，小田急に乗り換えて向かいました。
成城学園前駅は，2014年3月にブールマンでのオオフジツボのライブのために降り立った時以来でしたが，同じ北口方面でも向かう方角はかなり違います。

少し北上してから右折という道のりだったと思うのですが，北上している間，道の両側に桜かと思われる並木が続く光景が，当時住んでいた函館の松蔭町辺り（更に詳しくは松蔭町のうち電車通りより南側）の並木道に似ていると思いました。ただし，気候の違いからか樹々の幹は苔むしています。

それなりの距離を歩きましたが，幸いさほど迷うことなくたどり着きました。
サローネ・フォンタナは住宅街の民家に設営された立派なホールでしたが，ライブ中の内藤さんのお話によると，特段のゆかりがあったわけではなく，インターネットで探し当たって気に入られたということのようです。

早めに到着できたので，開場を待つ列の先頭に近い位置に並び，場内でも前の方に着席しました。城田さんと内藤さんのライブは，いつも古くからの城田さんのファンと思われる方々で賑わいます。一方，お客の中には北海道御出身のダルシマー奏者北向さんや，JJF北海道ツアーや感謝祭以来かと思われるまーくんさんのお姿もありました。

3年以上経過し，具体的な曲目は流石に記憶が怪しいですが，ハードなアイリッシュ中心に懐かしのナターシャ曲も少々といった構成だったと思います。

このライブでは特に緊張したことがありました。
城田さんはバンジョーと複数のギターをお持ちだったでしょうか。セットの中で頻繁に複雑な持ち替えをされ，内藤さんとのやり取りで，お客さんに持ってもらえばいいんだよと御発言になり，演奏中に１本を最前列のお客にお渡しになって違うものを弾き始められました。更にもう1本をお使いになろうとする時，私にアイコンタクトがあり，緊張の中ギターを受け取りました。倒さぬように両手で支え，城田さんが再度お使いになるときにもう1度アイコンタクトがあって，ギターをお返ししました。

蒲田教会を訪れたのを覚えてくださっていたのか，2013年の2度目の御来道の時。城田さんが私のことを東京でも来ていたよなというようにおっしゃっていたことがあります。ギターを渡す相手に私を選んだのは，あるいは見覚えがあったからだったのかもしれません。

城田さんと内藤さんが3枚目のアルバムをお出しになってから初めてのライブ鑑賞の機会だったので，終演後は持参したものにサインもいただいたと思います。

それからは小田急から下北沢で京王井の頭線に乗り換えたのだったでしょうか，いったん吉祥寺に向かいました。

オオフジツボのバスキングは城田さん内藤さんと重なって行けませんでしたが，同じコピス前で17時から18時半まで今度は坂上真清さんがバスキングをされる予定でした。

到着した時は演奏も終盤で，耳を傾けた時間はごく短かったと思います。
坂上さんとは中藤さんがじょんさんの代打を務めた2014年7月大塚All in funでのハンドリオン以来だったでしょうか。特段御挨拶もできなかったので，気づいていただけたかどうかはわかりません。昼のオオフジツボから引き続きだったのか，東京でのライブ会場系知人ちなみさんや月音さんもいらっしゃいました。

ひと駅移動して18時半開演の音や金時の入場列に並ばなければなりませんでしたので，坂上さんの演奏も最後まで聴くことなく，コピス前を後にしました。ちなみさんたちはもう少し坂上さんの演奏を聴いてから西荻窪に向かわれたようです。

首都圏在勤当時の2008年6月，音や金時でのオオフジツボ1枚目のアルバムのレコ発ライブに足を運びましたが，大変な盛況というか混雑で，飲食物を注文することもできず終わってしまったということがありました。

今回3枚目のアルバムは既に二子玉川のKIWAでレコ発ライブ第1弾がありましたから，あるいは1枚目の時ほどではないかもしれないと思ったのですが，蓋を開けてみると到着時にはけっこうな入場列ができており，負けじ劣らじの盛況でした。

今回はきちんと対策が執られ，北海道ツアーの際にはもれなく御一緒されているすちゃさんらが音や金時では例外的な入店時の受付をされ，その際に飲食のオーダーも受けておられ，スムーズな客さばきとなっていました。

これまたライブの具体的な曲目などは記憶が薄れていますが，レコ発ライブでしたから，３枚目の『耀の遠心』からの曲が多かったことと思います。

私自身も3rdアルバムはこの時，あるいは前夜のあんじょんの時に購入したのだったでしょうか。
この後のオオフジツボ北海道ツアーでも盛んに話題とされますが，ジャケットは鈴木マイさんの撮影による札幌のモエレ沼公園の光景でです。

壷井さんのゲリラ豪雨ともGo! ゴルゴとも称されていたGGはGaleforce Gigueとなり，トロピカルサンデーと称されていたTSは「時の仕業」となり，アルバムに収録されるに当たりようやく正式タイトルがつきました。「遠すぎた星」は，藤野さんプチソロ北海道ツアーで壷井さん曲だとの御説明つきで初めて聴いたので，2012年秋には既に存在したことになりますが，今回ようやく収録されました。

太田さんの「春風満帆」は，東京勤務最後の音や金時で初披露を聴いたのでしたから2009年3月には既に存在したことになりますが，今回ようやく収録されました。かつての東北ツアーでは「地蔵盆の夜」を万感の思いで演奏されたと思われるのですが、その流れを引く「おもかげ」もまた今回の収録。私は2014年8月の八戸で初めて聴いたのでした。Ritaさんとのコラボから生まれた「凪の旅路」も。

藤野曲ですが，オオフジツボは2009年の次は2012年まで北海道ツアーがありませんでしたから，「夢のあと」での新曲を生で聴くまでには1年くらいの間がありました。ですからAlxandrite Setと「空駆けるもの」は，生では2012年7月に同時に初めて聴いたようなものです。その「空駆けるもの」が3年の時を経てアルバムに収録されました。2013年9月の八戸ツリーサイドスローベースのキャンドルの中で初めて聴いた「宵蛍」も（本来はリベラシエロのためということだったでしょうか。イントロはマリンバを想定して作られたということだったと思うのですが、数か月後にはそのイントロを健さんのダルシマーで聴くことにもなるのでした。そして「記憶」にハッピーリターンズセット。

こうした曲たちが演奏されました。

告知関係では，藤野さんは翌日のNordic & Celtic Partyのことをお話しになったと思います。あんじょんは堂々のトリ。染村さんからでしたか，じょんちゃんはジョンジョンフェスティバルのじょんちゃんですし，藤野さんはベテランですからと言われたといったお話があったと思います。

終演後，珍しく藤野さんに呼び止められたのは，前夜ではなく，この時だったと思います。
９月の北海道ツアーのスケジュールのうち，野良窯，当別，なまらや，のやは決まっているが，もう1日新規新規開拓のために札幌以外のどこかでできないかと思っていると。

他の日に行けなかった客やリピーターが見込めるのではないかと思い，札幌でもう１箇所やってもいいのではないかと申し上げたのですが，いやそれでは集客がといった御反応でした（最終的に健さんの御助言もあってりびあんでのライブが実現し，我が意を得ました。）。

藤野さんに問われるがままに知っている土地のお店を申し上げました。壷井さんはトリニテで函館，苫小牧，帯広などを既に複数回経験されていますから，時折口を挟んでくださいました。問われて申し上げたのは，苫小牧のアミダ様，旭川のアーリータイムズ，帯広の彩乃などです。

彩乃は中村さんに帯広のお店を尋ねてカルマンがやったと聞いたということでした。明日，（Nordic & Celtic Partyにお出になる）健さんにも御相談してみるけれどとのことでしたので，（小料理屋の彩乃とオオフジツボを）小松崎さんなら何とおっしゃるか･･･と申し上げました（その後，時を経て帯広は別方面から強力な援軍が確立し、ライブに有力な土地になっていきます。)。

多少自信を持ってオオフジツボが似合うのではないかと申し上げられたのは当時住んでいた函館のマルセンでした。集客の方は想像がつきませんが。

1日しかないので遠い函館には藤野さんはあまり積極ではないようでしたが，壷井さんは自分は移動したことがあると，私も観た2013年のトリニテのことをおっしゃいました。

自分もその時に函館にいるかわからないですがと申し上げたのは，上司病欠中の職場を残して果たして転勤になるのだろうかという時期のことで，複雑な思いで申し上げたのですが，連休で出かけて留守にしているかもしれないくらいに思われたかもしれません。

そんなことで終演後いつもより長く皆さんとお話ししました。引き留めて申し訳ない旨おっしゃってくださいましたが，あまりお役に立てなかったとはいえ，北海道のこと僅かながらでもお伝えできて嬉しかったのです。

翌日は昼は上野にてNordic & Celtic Party，夜は渋谷にて山崎さんレコ発です。