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2018年08月03日00:49

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ちーたす

ちーたす

捉えどころが多く、分かり易く、甘えん坊。
しかし、実は捉えどころが少なく、分かり難く、意地っ張り。
自由奔放な考え故に訳のわからない性格。
ぱっと見はめちゃくちゃな性格。そして中身もめちゃくちゃな性格。
どこが印象? どこもかしこも印象だ。でもいちいち覚えられない。
そんな感じの彼女だった。

作業面はメンツにもよるが一応は真面目。スタートが荒川沖店初の新人という立場もあってか、ぎこちない動きをさんざんに披露してくれるが、数ヶ月前の自分たちを考えるのか、そういったちーたすへの援助の手は多かった気がする。

行動面はそこそこ。作業をすればそこ一点を集中する姿は新人らしい仕草だが、人の技を盗む技術がもともと備わっていたらしく、とりわけ、あおきんぐ、暁の牛丼作りを目で追っていた事は陰ながら確認済みであった。

しかし、ちゃんと理解しないで実践に走るため、そこかしこで火傷を負うハメにもなっていた。
やけに不器用だなぁ…と、気にしていた時期があったが、なるほど、家事全般には手を出さない暮らしだったらしい。

作業方針は元気の塊女子大生が『水場スタートの周囲〜前方』、暁が『目につく気になる所から徐々に展開』、に対し、ちーたすは『ごみ関連』という一極集中型だった。

比較した2人が日にちを掛けて作業内容を徐々に『拡大』するのに対し、ちーたすの場合は『プラス前交』のように、ドカンと一つの分野を丸かじりする。思い切った行動派だ。

もちろん、時間が間に合わないと悟れば前交そのものを諦め、ごみの集約を強化する。
どうやら中途半端が嫌いなようだ。

おちゃらけた性格のおちゃらけた話題性の中で、実はライバル意識が強かったらしく、ミクシィ日記内での暁発『称号システム(?)』については一言も触れていなかった筈なのに、いざ日記の流れで『袋レディ』という称号を発表すると、次の日には店内で大はしゃぎしていたのだから驚きだ。
彼女のはしゃぎようも凄かったが、『助けてよ』とでも言いたげなあおきんぐの表情がまたすごかった。

『ライバル意識』というよりは、欲しい物に対して『物言わず待つ』タイプなのだろうか?

俺の知るちーたすとは異なった一面だった。


すき屋の深夜フォロークルーを中心に、俺はいろんな人とドライブに行ったり、行かないにしても色々と約束事をしておりながらついつい守れなかった内容が多々存在した訳だが、何故かよく話し込んだ彼女とはそう言った約束事をした覚えがなく、ドライブに赴いた事も、そう言った話をした事も無い事に今更ながらに気付いた。

何故だろう? 車を所持していたからか?
なんて考えるも、元気の塊女子大生もマイカー所持だが俺の車でドライブに行ったので、別に車を持つ持たないは関係ない。
本当、どうしてだろう? というのが率直な疑問だ。

また、彼女からどこかへ行こうという話も持ち上がらなかった気がする。
よくよく考えればカラオケなどの集まりにも参加せず、実は周囲と仲良くいっていない? と考えれば、別にそんな事はない。
どちらかと言えば口が達者でケラケラと笑う印象が強いため、無口という訳では決してない。
やっぱり掴みどころが難しい存在だ。

唯一、ドライブなどの外に繰り出さなかった理由を強引に上げるとすれば、深夜フォロー終了後に長く店内に滞在した事が多かったからだろうか。

今考えればの話だが、彼女が控室に残るのは当日のフォロー最終が彼女だった場合に限ったような気がする。

『タバコ運動会』だかなんだか、そんな名称でタバコを吸い始めると来客が発生して2人でどたばたと走り回った記憶が深い。

俺の口癖がうつった訳でもなく、もともと『疲れた』と言う彼女は、俺の『時間なんだから休んでろ、もう帰れ』と言う話もそっちのけで、俺よりも先に店内に向かう姿が妙に勇ましかった。

そんな時のちーたすは早くても2時、遅ければ5時頃まで居た時もあった覚えが…。『今日の学校どうしよう?』なんて言って。
だから言わんこっちゃない。みたいな感じで、電話で朝起こした事や、起こしそびれた事も数回あった。


どこかのタイミングでちーたすは俺に対し、『親のような、お兄さんのような』といった表現をした事があった。

言われてみれば、彼女が俺に対して口を開く場合は少々の甘えが込められている。中学時代は自らがやんちゃしていたと言っていたが、家族の縁が薄かったのだろうか。

込められた甘え言葉は確かに子供が親に訴えるような雰囲気があり、男女の職場作業と言うよりは家族自営業の運営現場の会話が多分に含まれていた。

印象深い思い出は、ちーたすが髪を黒く染めた日の帰りだろう。
『お疲れ様です』
と、いつものように厨房を出ようとするちーたすの声色に違和感を覚えはしたが、気のせい程度に俺は横目で送るいつもの仕草だった。

すると、いったん控室に行った筈の彼女がリーチインから再び顔を出し、
『お疲れさまでした!』
『ん?』…と思って、さすがにそちらを見る。…で、『お疲れさん』。
彼女は髪をほどいていた事に気付いた。…でも、そこまで。

…で、更に、客用入口から私服となった彼女が三度出現?
それで怒られる。
『どーして気付かないんですか! 髪、黒く染めたんですよ!』
と。『見て見て!』とは決して言わず、俺から気付く事を待ち望んだ表現は、もう俺の娘…なのか?

な…なるほど。言われてみれば見違えるほどに色が変わっていた。よくわからないが泣かれたらどうしようかと思った。

ちなみにこの癖(?)は直らず、現在の会社でも3人(内、同一人物に2回)に怒られている。(6/13現在)

話を戻し、『親のような、お兄さんのような』という言葉は、これまでも何回か別人にも言われたフレーズだったが、何故か彼女の言い方は引っかかりがあった。
ちーたすのこの言葉には何かが足りない…。そんな気がする。



ところで、ちーたすには決定的に足りない部分があった。
何と表現すれば良いのか判断に困るが、いわゆる『負』の部分だ。
彼女は幼いながらに世の中を上手く渡り歩けているような素振りだったが、それは努力や知識と言うよりも『運』で進んで来た感が強い。

故に、どことなしに勝ち誇る姿は自然だった。きちんとした周囲の注意を受ける事が少なかったのだろう。

だから、些細なミスをに対して注意を促すと、必要以上にしょげる場面もたまにあり、反省の二文字をそうそうに持つ必要の無かった彼女としては、どう反応して良いのかが判らない態度がありありと窺えた。

が、そこは性格だろうか。別にかんしゃくを起すでもなく、次の話題に入ると安心したように笑顔になり、やや時間を置いて先ほどの注意に対する反省を込めた意を口にするのも彼女の持つ面白さだった。基本は素直という事は理解していた。

話が異なっても内心で気にしている証拠であり、その答えを自分で模索するようだ。
なので、怪我、火傷という自らを痛めるミス以外では同じ注意をした覚えがない。

ちなみに怪我、火傷は先に述べたように家事に無関心だった生活のため、どうしても周囲に比べて馴染むための時間が必要だったのだろうと思われる。


業務終了後、長時間に渡って恋愛相談を受けた事があった。
中学時代からの付き合いを持つ男性を振ってしまったという、その反省と、今後についてを俺に訪ねて来たのだ。

彼氏と別れた理由は彼女本人にもこれといった理由は無いらしいが、男性側の付き合いがある女性とのメールやりとりに引っかかりを覚えたのが原因と言えば原因か。

…が、世代的違いの俺から言わせれば取りとめもない話同然で、理由としては不完全そのものだ。

しかし、別れた事実は間違いないという事なので、男性側の問題を知ろうと色々聞いたが、これが問題無い。むしろ非常にちーたすに忠実で、色々と世話を焼いているイメージしか湧かなかった。

そんなわけで、今度はちーたすの彼氏に対する扱いを聞く。

………。アホタレ、原因どうのこうのの前に、お前の行動を省みやがれ。お前の男は奴隷でも下僕でもないんだぞ。

『俺がちーたすと付き合ったら、3秒で別れるな』
これが彼女に返した俺の答えだ。

まあ、彼女の振った彼氏に対しての不満は返答の裏で理解はしていた。
要するに、俗に女の表現する『男らしさ』という面が完全に欠落しており、ちーたすとしてはそこが不満だったのだろう。だから彼氏を煽るようにあれこれ挑発するが、全て嫌な顔一つせずに処理されてしまう。イメージに例えられる男女関係が完全に逆転していた訳だ。

振った側が反対の気もするが、この別れは正解だったと思う。続ければちーたすが確実に暴走する事だろう。

しばらく一人身になって周囲を見回す良い機会と思ったが、その数日後には新しい付き合いが始まっているのだから、なかなか思うように事は進まない。

あおきんぐには『てぃーのさんに祝福される』と言って期待していたようだが、残念ながら期待外れの説教スタート。ボロクソとまではいかないものの、そこそこに言われる羽目に。

当然、内心では『やったな!』という気持ちもあったが、それを口にすれば数日前の時間を掛けた真剣な話が全て嘘となってしまう。

だいぶ落ち込んだ話を後に聞いたが、俺の話の本筋も理解していたらしく、彼女は彼女の中で整理していたようだ。

そんなちーたすが実践した新しい彼氏への奉仕は手作りカレー。
料理にさっぱり無知だった事には当時のべぇちゃんも呆れていたが、男の表現する『女らしさ』が芽生えた瞬間でもあった。

人生を通し、自分の男に何かをするという行為。遅れませではあるが、人はいつの時でも変われる、といった、一つの例えを目の前で開花させた瞬間でもあった。


てぃーのの視野

運勢が良い人物というのは確かに存在し、普通では考えられない結果に強引ではなく、必然的に繋がるものだ。

例えば俺の場合は転職という分野でそんな運勢が表立っていると思う。誰が聞いてもおかしな転職回数であり、正規社員という立場ならどの現場でも僅かな期間で一般社員よりはやや上のランクに位置付けされていた。

全ては自分の都合で退職に至るが、それぞれの職場でそれなりに惜しまれる事が不思議であり、望んだ訳でもないのに何かしらの特典が準備された。

可愛がられていたと言われればそれもあるのかも知れないが、説明不能な物事の実現の最も都合の良い表現は『そういった運勢』なのだろうと思う。

ちーたすは彼女を中心とした身近な存在(人)に運勢が強いらしい。
新しい彼氏もそうだったが、べえちゃんの出現など、彼女にとって必要不可欠な部分に誰かが不意に現れ、自然と埋め合わせをするような場面が目立った気がする。

しかし運勢には必ず個人の持つバイオリズムが存在し、良い時もあれば悪い時もある。そしてその比率がほぼ1:1で形成される事から、その後の彼女が心配と言えば心配だ。
というか、荒川沖店全員の中で、最も心配に思うあおきんぐに次ぐのがちーたすだ。

甘えた内容を含ませる話し方が誰それ構わず…ではない事は確認済みだが、相手を間違えれば意に反した結果が立ち塞がり、バイオリズムの波長に沿ってそれが下降する事になる。『運勢』とはそういったものだ。

とはいえ、援助の手が少なくなさそうなので、どこかで倒れているなんて事はなさそうだが、倒れるとすればああいったタイプと言うのも俺の中の事実である。いや、これまで見て来た感じの話だが。

そういった理由もあり、ちーたすにはやや冷たい言葉を投げ掛けた事もあった。

心配事と言えば、彼女の目も心配だ。眼科医師ではないので言葉にこそ出さなかったが、目の病気を発症する可能性のある特徴的な目をしていた気がする。
思い過ごしであれば良いが、初めて正面を見て話した時に一番目に気になった部分だ。


クエストオブちーたす(現・ちー+!)の誕生は彼女の存在があってのものだが、その理由はちーたす自身のハチャメチャな性格が俺の創造意欲を掻き立てた。

しかし、主人公軸は彼女で問題ないが、進行そのものは彼女では成り立たない。重要なのは戦う彼女ではなく、彼女をどう守り、導くかというキャラの存在だ。

キャラ発掘はシナリオ制作を始める段階で構想が停滞する場面だが、このシナリオに限っては何一つ考える事無く序章に突入出来た。荒川沖店にはそれぞれの分野で目立つ存在が予め揃っており、返って人選に苦労した面が印象深い。それと、数少ない男性をどう演出したら良いかに迷った。

シナリオのほとんど全ては脳内で完結している。あとは集中して描く時間だけだ。
ちーたすは凄いシナリオを運んできてくれたと、その存在に感謝ばかりだ。


次に会う事が可能かどうかと考えると、ほぼ完全に実現不能だろうという事が想像できる相手だ。

もともとが自由奔放な性格。そんなタイプはいつまでも同じ地に留まらず、本人さえ『気付いてみたら…』という人生になる場合が多い。

それでも、シナリオ完結の暁、そして間違って知名度を上げた場合には、裏を使ってでも感謝の意くらいは伝えたい相手だ。

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