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2018年07月27日20:04

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日本再生の夢ー1

(馬鹿な願いと思いながら・・・)

日本再生の夢 ジャー・ヒロ


この文章は、2011年の秋の終わりに肺炎で入院した際に、心の奥から湧き上がった想念いや情念を書き紡いだものです。「現実性が薄い」と一笑に付す人も多いでしょうが、未来へのかすかな希望のともし火としての意味はあると思う。願い続ければいつかは実現する夢として、皆さんの心の奥にひっそりと灯り続けるよう願っています。言葉を変えれば、この文章が静かな波紋として日本中に広まっていくことを!

やわらかに夢をつむぐ:一枚の絵のこと

 ここに或る一枚の絵がある。或る空想上の絵がある。
 海に沿って並び建つ奇怪な形の建築群があり、その周辺、海辺から遠く地平線の彼方まで、世界中から集まった膨大な数の人々や野生の動物たちで埋め尽くされている。

 2011年3月11日の福島第一原子力発電所での爆発、放射能漏れ事故以来、空に海に放出され続けてきた放射能がようやく完全に封鎖される日がきたからだ。それがいつの日のことか、今は分からないが。

 僕は願う!人類社会が原発事故や核爆弾の恐怖から解放され、世界中の各地域の食料自給自足率がおよそ100%に達し、義務教育と医療は無料という、貧しく質素だが、誰もが安心して生きられる幸福な社会が早く実現して欲しいと。そして人類未曾有の大災害である、この福島原発事故をきっかけとして、穏やかで平和な世界がくることを。

 高エネルギー、高コストの、いわば、肉食系生活から大多数の人々が脱却して、可能な限り他の生物たちと共存する世界の実現を想う。その一例として、海底の生命を根こそぎ殺戮する底引き網漁が禁止され、より素朴な漁法もしくは自家用のみ漁が許される海には、巨大魚が群れをなして泳いでいることだろう(皮肉なことに、放射能で侵された福島の海では、それが実現しているのだが)。野にはうさぎやたぬきが、その他多くの生き物たちがのんびり暮らし、森ではカモシカや熊、ヤギがゆったりと暮らし、空を見上げれば無数の鳥たちが喜びの歌を唄っている。この日は単に空想の出来事のことかもしれないし、遠い未来、いや、もっと近い未来のことかもしれない。と、僕は思う。

 この福島第一原子力発電所の「放射能の垂れ流し」を防ぐには、上下四方を外界と隔離するしかないだろう。今の野放図で無責任な日本国家の東電任せの状況が続くようであれば、もしかすると後100年経っても、事態はさほど変わっていないのかもしれない。もしそうであれば、今のような日本社会はとうに崩壊していることだろう。良識ある専門家達から危惧された「放射能の危険性」が現実のものとなっているだろう。老人は長命でなくなり、奇形の子供が増え、40前後で病死する人達が異常な数に達するだろう。

 それでも戦いは続く。その過程で人類が進化していくのかもしれない。この絵は未来に投げかけた一つのメッセージなのだ。現代文明が到達、獲得した物質的幸福を過去に投げ捨てることによってしか、人類が生き残る術はないという・・・。

2011年12月14日(水)晴れ 札幌にて 

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