吉村公三郎監督「若い人たち」を見た。

昨年のシネマヴェーラ渋谷での上映を見逃しており、やっと見れた吉村公三郎＆新藤兼人＆伊福部昭の協力トリオの作品。
銀行の組合運動を描いた作品に恋愛や女子差別を取り入れてるが、やや118分とういうのが長く、すっきりしない展開であり、やや面白味が欠けた。
だが、いきなり伊福部昭によるコーラスによるメインタイトルテーマは、伊福部昭が作曲した北海道の某高校校歌にソックリで心で笑ってしまった。
また日高澄子の実家の居酒屋のシーンに流れるのは吉村公三郎監督自身の作詞による久保幸江の「鴨川夜曲」　映画「偽れる盛装」の挿入歌である。
さらに慰安旅行に行く先は新藤兼人らが脚本執筆に使用していた旅館、清光園であり、撮影に融通が利く場所なんだろうな、とも思った。確か木下恵介作品にも出てきたはず。
冒頭のクレジットにフィルムセンター所蔵作品と出る。今は国立映画アーカイブ所蔵と新規購入作品は出るのだが、フィルムセンター時代のはそのままで変更しないのだろうか…
映画本編よりもそういうところが気になった作品でした。