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2018年07月14日22:27

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゚Д゚) < Fitkiree (ミッション・フィティキリ)

大掃除、深夜の散歩… 夜中に突然やりたくなること
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=134&from=diary&id=5200625

 ぬーすんだ バイクで 走り出すーるんるん
 行きー先も わかーらぬままーわーい(嬉しい顔)
 ……
 …なんてことは、昔世話になった画家の先生はしてたみたいですぞえ(自分のバイクで)。ワタスはまあ、夜の散歩くらいは学生時代には時々してたかなあ。
 「夜になると観たい映画」というか、寝る前に映画見て適当なところで寝るのがいつもな身なので、夜になるとなんか映画見つつ寝て見たいのですよー。ホントですよー。ノリノリのパリピ映画だって問題ないよー。どんでん返しに次ぐどんでん返しでも問題ないよー。ところどころ暗転したあたりで一旦止めて寝ちゃうカラーわーい(嬉しい顔)



Fitkiree (ミッション・フィティキリ) 2014年 148分
主演 サンガト・マッラ & ディーヤ・マスキー
監督/出演 アヌープ・バラル
“残された手段は、死か、誘拐か。…私は死にたくはない”

https://www.youtube.com/watch?v=ObRQoRCp95g

 ビクラム暦2069年(=西暦2012年)、ティハール祭(*1)に盛り上がるカトマンズの夜。
 パーティーの最中にかかってきた電話に出た男に、相手はこう切り出す「お前の父親を誘拐した。1カロール(=1千万ルピー)用意して、こちらの指定した場所で待機しろ」…。
***********

 その2ヶ月後。
 ダンサーのルーパーは、急に電話をかけてきたジーヴァンと名乗る男と会ってみることになった。実際の彼は飄々とした気さくな男で、彼女のダンサーとしての成功を応援してくれる人物。すぐに2人の仲は親密なものとなるが、ルーパーの夫の話題を聞いたジーヴァンは急によそよそしくなる…。
 その日、ルーパーは夫の車で出かけて行くのをジーヴァンに見せつけた後、ダンス教室前で夫の車を降りて行く。しかし、その夫は突然現れた数人の男たちに車に押しかけられ、拳銃で脅されるままどこかへと連れ去られてしまう!!
 驚くルーパーが、ジーヴァンに連絡しつつ翌朝警察に届け出ようとした所に、意外な人物が現れる…!!


*1 ネパール〜ベンガル地方にかけて行われる秋のヒンドゥー祭にしてネワール族の正月。
 5日間の祭期間中、一族の長寿を願ってそれぞれの日ごとにカラス、犬、女神ラクシュミー、牛、兄弟姉妹を讃え供儀を施す。収穫祭であると同時に灯明祭でもあり、別名”光の祭”とも呼ばれる。


主な登場人物 ()内は役者名
ジーヴァン・ジャング・ターパー (サンガト・マッラ) 本作主人公。ルーパーのファンとして近づいてきた男。実は…
ルーパー・シング (ディーヤ・マスキー) カトマンズに住むダンサー。
スレンドラ・ダーハル (アヌープ・バラル) ルーパーの夫。土建屋。家を空け気味。
バーブラーム (ニスチャール・バスネト) スレンドラのアシスタント。ルーパーが誘拐犯ではないかと名前を出した人物。
ラームジー・アグラワール (ディレンドラ・プレーマルシ) 物語冒頭で誘拐された商人。
ラームジーの妻 (ルーパー・ジャー)
ラームジーの息子 (プルネンドゥ・クマール・ジャー)
ラームジーの娘 (ポーナム・ラウニヤール)
ラジェンドラ・マハット地区幹部警官 (ラメーシュ・ランジャン)
ラミーラ・ターパー (シャンティ・ギリ) 通称ラミー。ジーヴァンの妻。育児や家の立退き要請などに悩む中、仕事のために家を空けがちな夫とは、すれ違うばかり。
ラミーラの母 (ラクシュミー・ギリ)
ジーヴァンの息子 (サウラヴ・ダーカル) ジーヴァン曰く「我が家の小さなヒーロー」。
ウマ (シーマ・ターパー?) 何者かに誘拐された出稼ぎ家族の娘。
プラタープ (ビクラム・パリヤール) ジーヴァンの部下。
ディネシュ 誘拐犯の下っ端。


挿入歌 Baluwatar Sighadarwar

https://www.youtube.com/watch?v=CP5tupdJnS0


わーい(嬉しい顔) タイトルは、劇中に登場する暗号名。その名義は「岩塩」特に「ミョウバン」の意とか。水の中の不純物を取り除くミョウバンの沈殿作用の意味を表したも…の?
 サンガト・マッラ&ディーヤ・マスキーと言う、「Kagbeni(カッグペニ)」の鮮烈デビューコンビが主演するクライム・サスペンス。男優アヌープ・バラルの監督デビュー作でもあり、「Loot(略奪金)」の映画監督ニスチャール・バスネトの俳優デビュー作でもある。

 サンガト・マッラ主演作といえば、とにかく一筋縄では終わらない映画だろう…というこちらの期待通り、物語は登場人物たちの織りなす嘘と思惑によって二転三転し、1つの物事が明るみに出れば次の謎が浮かび上がり、誰も信用できない情報の錯綜ぶりに翻弄される誘拐事件の裏の裏を、これでもかと盛り上げて展開するサスペンスでありました。
 まあ、当初意味ありげに出てきた”フィティキリ”と言う名前が、途中からどーでもよくなって急にラストに”ミッション・フィティキリ”と言いだした感がなきにしもあらずな感じではあるけれど…。

 暗躍する誘拐団の捜査の横で、区画整備に引っかかって家を失う人々の悲哀、変化し続けるカトマンズの裏で進行する貧困の惨状、警察組織の腐敗と怠惰、多発する女子人身売買と言った現代カトマンズの社会問題も映されていき、そう言った混乱が犯罪の温床になっている様を浮かび上がらせていく社会派な匂いも加えられているのも手堅い。
 まあ、どんでん返しが何回も続くので、一作の衝撃度で言えば「Loot」ほどではない感じに見えてしまうものの(限定された登場人物に、だいたい先も読めてくるし)、主人公含め誰も信用できないダーティーなストーリテリングはなかなかにエキサイティング。やっぱ「Loot」以降、こう言うダーティーサスペンスは、ネパール映画の1つの武器になってきてる感じがしますなあ。

 監督を務めたアヌープ・バラルは、1968年生まれの男優。
 学生時代、様々な学校を転々としつつポカラの路上パフォーマンス祭に魅せられ舞台演劇の道へ進む。父親からの経済的支援も得て、14才で舞台に立ち劇作家サルー・バクタを師事。演劇改革のためにインドの国立演劇学校に留学して苦学生をしていたそう。オーディションを勝ち抜きヒンディー語映画「Lakshya」への出演も決まっていたものの、母親の健康悪化を聞いてカトマンズに戻ることを決意。その後、カトマンズの演劇学校の教師をしながら、日本の財団選出の監督支援メンバー5人のうちに選ばれ、映画界に参入する。
 08年の短編映画「Malaamee」で映画デビュー。10年の「Dasdhunga(ダースドゥンガ)」で長編映画デビューし、本作で監督デビューとなる。本作と同じ14年に、女優ディーヤ・マスキーと結婚。本作での出演シーンでやたらとディーヤ演じるルーパーとのイチャつきぶりが妖しさ大爆発な感じだったけども、夫婦でそれを演じていたとはねえ…。

 気さくな男然として登場するジーヴァンが、突然ケンカ始めたり、本格的な尋問で相手を苦しめたり、息子に父親の顔を見せたかと思えば夫婦喧嘩で苦しんだりと、様々な顔を見せてくるその変化具合もスゴい。そして、それを彩る様々な裏の顔を持つその他登場人物たちの油断できなさ具合が、物語の変幻自在さを象徴するようでトンデモね。


挿入歌 Mayako Pahiro

https://www.youtube.com/watch?v=IoA2nHFbWkM
*微妙にネタバレ注意。


・サンガト・マッラ&ディーヤ・マスキーのデビュー作で、ゴシックホラー短編「猿の手」のネパール翻案もの映画「Kagbeni(カッグペニ)」はこちら
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1949377492&owner_id=3570727

・本作と同じサンガト・マッラ主演作で、衝撃の大どんでん返し作「Loot(略奪金)」はこちら
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1958185890&owner_id=3570727


・Fitkireeを一言で斬る!
「ルーパーのダンススタジオ近くに”EBISU JEWELLERS CNTRE PVT. LTD.”って書いてある看板とお店があるけど、何故にエビス…?」
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