2年近く前、仕事で近くにいた人の言動にイライラして、口論になったとき、たまに話すおばちゃんが「お姉さんどうしたのーいつもの笑顔はどうしたのー?」と言ってくださった。
別のときも
「あの人は、誰にでもそうなの。それで帰っちゃった子もいるのよ。上司に言わなあかんよ。あんたは、言っていい子だから」と言ってくださった。
私は、派遣だったから、派遣社員が直接雇用の人のことを言ってはいけないと言われているけれど、私は、仕事をほんとに頑張ってたから、言ってもいいんだって。
また別のときも「お姉さん。可愛いピンクの服着てきてくれてありがとう。私、ピンク好きなの」とまたしても職場でキレた私に声をかけてくださった。
「若いからしょうがないけれど、流さなあかんよ」
「だから、派遣で働いているのかもしれないけれど」
「ここままじゃ生きていけんよ」
なんであのとき、自分を傷つける人のことより、自分に優しくしてくれた人のことに目を向けなかったんだろう、と思う。
仕事がうまくいかないとき、上司に相談すればよかった。
私が上司に言われた通りの正しいやり方で仕事をしているのに、それを間違いだと指摘する人がいて、仕事が本当にやりにくかった。
仕事をしているときに、私の邪魔になる行為をしている人がいて、その結果、それに気をとられて、私がミスをしてしまった。
その人は、少し嬉しそうに、少しイライラしながら、「ミスしないようにお願いしまーす」と言ったけれど、一部始終を見ていたその人の上司が「お前が邪魔するからや!」と怒ってくださった。
ちなみに、その人は、私の邪魔をしようとしたわけではなくて、私の仕事を手伝おうとした結果、私の邪魔になってしまっただけです。
簡単に言うと、今現在行っている作業が終わったあとにすればいい作業をその方がやってくださったのですが、その方がその作業をされているあいだ、私は、優先してしなければいけない仕事を中断しないといけなくなって、その方の作業が終わるのを待っていたら、時間がなくなってミスをしてしまったんです。ライン作業だったので、このときまでにこれをしなければラインが止まってしまうという制限がありました。
もっと自分を大切にしてくださる方のことを考えればよかった。
私の邪魔をする人のことなんて、ほっとけばよかった。その人に対して、私が何かを言うことはほとんどなかったけれど、私の頭の中では、その人のことが気になってしょうがなかった。
そこにいた上司も別の上司も私のことを気にしてくださっていた。他にもたくさん気にしてくださっている方がいた。なのに、私は、それを大切にできなかった。
そうして下さる方がいるのは、とても有り難いことなのに。
私は、嫌なことや私は違うんじゃないかなと思うことを言う人がいると、それが気になってしょうがなくなっていた。
私が悪いのかな。私が間違いなのかな。いや、違う。
なんて延々と考えていた。
どちらが正しいかを決めるのはとても難しい。
正しいと思っていても、間違いだということはある。
相手が間違いだと言っていても、正しいこともある。
だから、考えても仕方ないんだと思う。
考えずに自分が正しいとしか思わず、人の意見を聞かず、間違っていることを正しいと言ってばかりなのも困るけれど、間違えないことばかり考えていると、何もできなくなってしまう。
だから、間違いを恐れずに、正誤に囚われないようにする。
そうしたら、生きていける。
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