6月26日
いつもなら7月初めに咲く八経ヶ岳のオオヤマレンゲ。
今年はもう咲き始めたらしい。
晴れ後曇り予報の26日に行くことにした。
3時にアラームが鳴る。
眠い!
昨日は仕事がきつかった。
このまま寝ていたい。
でも!
山に行くためにお仕事頑張ったんじゃない。
行くしかないでしょ?
登山口の行者還トンネル東口から大台ヶ原が見える。
やっぱり早朝の山の空気はいいなあ〜〜〜
早起きして良かった。
行者還トンネル東口へは下ったことはあるが、登ったことはあったかしら。
登山口を行き過ぎてしまう。
奥駈道に出る。
1時間ほどの登りだったが、しっかり汗をかいていた。
ここからは快適な稜線歩きだ。
1ヶ月前に歩いたときはシロヤシオが綺麗だった。
この1ヶ月で木々の緑がずいぶん濃くなった。
急登を登ると弥山小屋に出た。
すぐ先の弥山山頂の神社にお参りする。
目的のオオヤマレンゲは弥山を下って八経ヶ岳に登る道にある。
鹿の食害から守るためにネットで囲われていて、登山道にその入り口がある。
ネットの中に入るとオオヤマレンゲの蕾があった。
枯れた花もあるが、見ごろの花は少ない。
でも、私は知っている。
オオヤマレンゲが朝寝坊だということを!
以前も早く登ったら、登りでは蕾が多かったのに、山頂でゆっくりして昼過ぎに下ったら、けっこう咲いていたのだ。
今日は天気が良くて時間もあれば狼平への周回コースを行こうと思っていた。
狼平のオオヤマレンゲはネットで囲われていない。
花は少ないが、雰囲気はいい。
だが、八経ヶ岳に着くと雲が広がってきた。
明星ヶ岳の下まで来て考える。
もし、雨になったらいやだ。
この季節にカッパなんて暑くて着たくない!
止めよう!
ということで明星ヶ岳に登る。
昔は見晴らしが悪かったが、山頂の木が立ち枯れて展望が良くなった。
弥山八経ヶ岳がよく見える。
大阪から来たご夫婦や単独男性3人組の方たちとおしゃべりする。
一人ならゆっくりしない所でも山の話に花が咲くとのんびりできる。
時計を見ると12時だ。
もうオオヤマレンゲも目が覚めただろう。
八経ヶ岳に戻り、オオヤマレンゲの自生地に下る。
おっ、やっぱり起きている!
「オオヤマレンゲと一緒の写真を撮ってあげますよ。」
明星ヶ岳でお話した男性が言ってくれる。
「花が負けますから・・・」
思わず言ってしまった!
笑われる!!
でも、撮ってもらいました。
咲いたばかりの初々しいオオヤマレンゲではなく、私みたいな熟女のオオヤマレンゲと!!!
オオヤマレンゲみたいに朝寝坊なら私ももっと綺麗になるかな?
弥山小屋に戻り、その前の国見八方覗に行く。
苔が美しい。
皆、小屋の前で休むので、人のいない静かな場所だ。
少し先の岩の上に立つと展望がいい。
大普賢岳に続く奥駈道のなだらかな稜線もよく見える。
さあ、下りよう。
下っていると、まだまだ次々と登って来る。
平日とは言え天気もまずまずでオオヤマレンゲが咲いているとなったら多くの登山者が来る。
午後だから開いたオオヤマレンゲが多いけど、この時間に登って来るのはみんなしんどそうだ。
やっぱり登山は早朝がいい。
そして上でゆっくりして、開いたオオヤマレンゲを愛でながら下る。
朝寝坊のオオヤマレンゲを見に来る八経ヶ岳の正しい登り方です!!!(笑)
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