梅雨入り後は悪天続きでなかなか天体望遠鏡を出す機会がありませんでしたが、22日は久しぶりに晴天に恵まれたので、明け方の火星を撮影しました。
ダストストームに覆われた火星
2018年6月22日02時36分、1/25秒露光× 303コマ、トミーテックBORG 100ED(PL32mm+ボーグエクステンダー使用)、オリンパスC-750UZ (ISO100, JPEG)、GPガイドパック赤道儀、東京都足立区にて
※写真は望遠鏡の眼視での見え方に合わせて南を上にしてあります。
6月上旬に発生した大規模なダストストーム(砂嵐)で、火星のほぼ全域が舞い上がった砂埃に覆われてしまいました。本来なら火星で最も目立つ大シルチスをはじめとした暗色模様が目立つ位相ですが、中央やや下寄りに大シルチスがうっすらと写っているだけで、他はダストに遮られていて全体がのっぺりとした状態になっています。
3日の撮影でとても白く目立っていた南極冠も、見えているのは右側半分だけで、左側はダストに隠されていました。
ダストストームの発生から半月あまりが経過しているので、さらに新たな砂嵐の発生がなければ徐々に砂埃は薄れて火星表面の様子が見えてくるようになると思います。梅雨時で晴天が少ない季節ですが、火星ならではの気象変化を見られる好機なので可能な限り継続して撮影しておきたいところです。
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