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2018年06月18日14:57

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ニンジャバットマン

ももさんと『ニンジャバットマン』見てきた誕生日。字余り。

バットマンはもともと
「もしも○○時代にバットマンがいたら?」
というパラレルワールド的なネタをちょくちょくやるのだけど
(十九世紀にバットマンが活躍する『ゴッサム・バイ・ガスライト』とか)
これは21世紀のゴッサムシティからバットマンと名だたるヴィラン(悪役)たちが
戦国時代の日本へタイムスリップする話。
なんとヴィランたちは有名な戦国武将とすりかわっていた。
経済に強いペンギンは武田信玄に、魔性の美女ポイズンアイビーは上杉謙信に、
隻眼の狙撃手デスストロークは伊達政宗に、
そしてあのジョーカーは織田信長に!
バットマンは彼らを捕まえてもとの時代へ帰ろうとするのだが
バットモービルをはじめ自慢のハイテク装備は早々に全部オシャカ、
十六世紀の日本でさあどうしよう、という。


CM観て
「大六天魔王ジョーカーとお小姓(森蘭丸)ハーレクイン」
がメインの悪役かと思っていたのだけど、
いや実際そうなんだけども、
それ以上に事件の発端からクライマックスまで
豊臣秀吉=ゴリラ・グロッドが陰謀をめぐらし大活躍。
簡単にいうと人類の駆逐と世界征服を企むすごく賢いゴリラ。
そもそも事件の発端になるタイムマシン作ったのもこのゴリラ。
一人猿の惑星。
ちなみに「五三の桐」の家紋はバナナになってる。
今作中のヴィランのなかで唯一これまでのバットマン映画に登場していない、
というか原作でもかなりマイナーな悪役なんだが、
こういう忘れられたキャラが突然リニューアルされてメインを張ったりするのが
アメコミのおもしろいところだ。
近年の映画では『ターザン・リボーン』『キングコング 髑髏島の巨神』に匹敵するゴリラ密度。


ムチャクチャやっても許してくれたDC社の寛容さ。
みたいな話を聞くけど
実際は「アメリカの映画・マンガ・アニメオタクが日本の作品に求めるもの」を
これでもかと詰め込んだデキなのでむしろ願ったり叶ったりじゃないかしら。
ニンジャにサムライにでっかい漢字デザインにオリエンタルな意匠のあれこれ、
巨大ロボ、合体変身、セクシーと「カワイイ」をミックスしたヒロインたち、
あとは『椿三十郎』や『子連れ狼』みたいな「残酷時代劇」があれば
むこうの映画オタクは狂喜乱舞だろうが
バットマンでスプラッターはちょっと難しいか。


ストーリーは「こまけえことはいいんだよ!」な話で
映像の力で圧倒しグイグイ引っ張っていく。
SFも歴史も大の苦手なももさんでも楽しめたんだからすごいものだ。
最近の重くて暗くて湿っぽいバットマン(好きだけど)が苦手な人と
ゴリラが好きな人にオススメ。
いいよね、ゴリラ。


これシリーズ化したら面白いなあ。
なんでもできるし。
特典でもらったポスターから
『ヤクザバットマン』とか想像してみる。
広島死闘編。


で、ももさんと映画の話で盛り上がりながら
ちょっといい中華レストランでお昼食べてケーキ買って帰った。
楽しゅうございました。
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