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2018年06月17日08:16

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映画「万引き家族」オススメ度:絆5

久しぶりに映画の感想を、、

と言うのも、少し前にパソコンがウイルスぽいものに感染しちゃったらしく、、

とは言っても自分から招き入れた形なのが情けないんだけど、とりあえず初期化してみて

今は何とか元通りになったのかな、という感じで安心しています。


そんなわけで公開一週間でやっと観に行けた有名な映画です。

フォト


<strong>「万引き家族」</strong>

なんと日本人では21年ぶりにカンヌ映画祭のパルムドールを取っちゃった今作。

ご存知是枝裕和監督の映画です、最近では<strong>「3度目の殺人」</strong>で日本アカデミー賞の

いろいろな賞を取っていたのも記憶に新しいです。

さて、なんだか物騒なタイトルだけど、はたしてはたして。


あぁ、、なるほどねー。

お話としては、家主のばあちゃん<strong>樹木希林</strong>の年金をあてにして生活している父親の

<strong>リリーフランキー</strong>と、クリーニング店で働くその嫁<strong>安藤サクラ</strong>と、JKリフレ的な

軽めの風俗店で働く娘<strong>松岡茉優</strong>と、息子の<strong>城桧吏</strong>の5人の家族のお話で。

ただこの家族は、<strong>リリーフランキー</strong>と息子の<strong>城桧吏くん</strong>が日常的に犯している万引きで

生計を立てている家族で。

しかもこの家族、とにかくわけありすぎで。

そんなわけありな家族の所に、冬の寒い日マンションのベランダに一人でいる女の子

<strong>佐々木みゆちゃん</strong>を発見、実は今までも何回かそういう現場を見ていたこともあり、

さすがに不憫に思った<strong>リリーフランキー</strong>が家に連れてきて、わけあり家族は5人から

6人になりましたと。


<strong>身から出た錆</strong>とか<strong>後悔先に立たず</strong>とか<strong>自業自得</strong>とか、、そのへんのことわざがすぐに

思いつく感じの映画だなぁと思いました、ことわざってわかりやすいなぁ。

でも、、<strong>袖すり合うも多生の縁</strong>、とかのことわざもなんとなく思いつきました。

出会ってしまった、一緒に過ごしてしまった、っていうことがこの家族にとっては

もう縁であって、いつの間にかそれは絆みたいなものになっちゃったんだなぁ。

まぁ、みたいなもの、ってしたのがミソなわけで、残念ながらこんな絆は本物ではなく

許されるものではないんです。でも困ったことにこの家族にとってはそんなことは

関係ないんです、あぁもう困る。


とにかくいろいろな問題が起きまくる映画だなぁと思いました、そりゃそうだよなぁ、

自分で問題を起こしてるんだから。

最初は父親の<strong>リリーフランキー</strong>の言うことが正しいと思っていた息子くんも、徐々に

おかしい、と気付き始めます、お子の成長は早いんですね。それに対して父親が全く

父親らしくない、まるで息子の悪い友だちみたいな感じ、でも息子の父親になりたい

気持ちはある、うーん、、でも子どもが子どもの親になるのはねぇ、、

、、あれ、なんか自分のこと話されてる、、?


、、まぁそれはそれとして。

形はどうあれ、家族の絆をテーマにした映画ではありました。

絆って糸の半分って書くんだなぁ、糸と糸が出会って、うまく結びつくと糸から紐に

なって、それが縄になって、固く強くなるのが絆なのかもしれないけど、この映画の

絆は、迷った糸同士が助けを求めるみたいに出会って、とりあえず結びついたけど

絡まってほどけなくなって、そもそも最初が糸同士じゃなかったのかもしれなくて、

ほどくためにはもう切り離すしかなくなっちゃっていた、みたいな感じでした。

歌の文句みたい。


おれ基本的に真面目男なので、当たり前だけど万引き悪いな、っていう気持ちが

最初からあって、この映画が家族の絆を描いているって言われても、正直うーん、

っていう気持ちが強くて、、だからきっと感受性豊かな普通の人が観るとおそらく

泣いてしまうようなシーンも、いや、でもあれ悪いことをしての絆だからね、、

って思っちゃって自制心?みたいな感じで涙が引っ込んでいました。

<strong>「八日目の蝉」</strong>っていう映画でも同じような感覚に陥りました、誘拐犯だよ?って。

ただ、、子どものシーンは痛かった、、何も知らない子どもが徐々に少しずつ何かを

知ってしまって、気持ちに変化が生まれて、、っていうか、子どものシーンは全体的に

ものすごくいいシーンばかりでした。子ども二人ともとてもよかった。

あと、<strong>安藤サクラ</strong>のシーンがぞわぞわきました、間違ってるんだよ、でも、、やっぱり

それはよくないんだよ、でもあー、、って。

あと、<strong>樹木希林</strong>はあいかわらずよくて、今回は入れ歯を外していました、それだけで

急に別の人に見えるから不思議。少ししか出ていなかったけど<strong>柄本明</strong>もとてもいい

雰囲気を醸していて、ものすごく少ししか出ていなかったけど<strong>池松壮亮</strong>もあぁ、いい、

って思う一瞬をくれました。


内容とテーマがそんな感じだったし、常に感情をどこに持っていけばいいか分からない

感はあったけど、それだけ思うことは多い映画だったということだと思います。

心も動いたし、オススメ度は5、5人家族だったしなぁ、関係ないか。

観ると疲れる映画ではあると思うので、疲れていない次の日が休みの日に観るのを

オススメします。
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