渋川清彦主演・飯塚健監督という同郷タッグが送る
不思議な人間ドラマ。
ふらふらと生きている榎田洋二郎は、
“何となく、勘で”「榎田貿易堂」というリサイクルショップ始めた。
“扱う品はゴミ以外。何でも来い”が信条とゆるい業務だが、
そこで働く千秋や清春、常連客のヨーコや丈なども何となく
気が抜けた店同様に様々な人たちばかり。
ある夏の日、いつものように彼らが集まる中、店の看板の一部が落下する。
“これ予兆だよ。何か凄いことが起きる予兆”との洋二郎の言葉通り、
その日を境に、各々が抱える悩みや問題が動き始める。
千秋は夫婦仲に悩んでおり、清春は対人関係に問題を抱える。
ヨーコは終活中だが最後の性愛に情熱を注いでいた。
そしてパーマ屋とデキていた榎田は……。
迷える大人たちの悲喜こもごもを描く。
最初、喫茶店の隣の席の話のようなちょっと距離感を感じるイメージだが
それぞれの感情が見え始めたころからドンドン引き込まれる。
今は貴重となった昭和のオトナ文化「秘宝館」でのエピソードも楽しい。
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