…「LET IT BLEED」/THE ROLLING STONES
人は30歳6か月に達すると“音楽的まひ状態”に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&from=diary&id=5147855
こんなコラムが掲載されていた。
どうなんだろう?
確かに、僕はここ最近、ほとんど新譜のCDを購入していない。
聴くのは専ら、我が家にあるCDを棚から引っ張り出しては聴きなおしている。
実は以前、極私的名盤、というお題目で日記を書いた。
60年代〜2000年代、それぞれ10枚ずつ、計50枚の僕が大好きなアルバムについて書いたのだ。
(参考までに60年代編はこちら)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955676393&owner_id=12582321
(他の年代については、日記を参照してください。)
ここでのコメントにも書いてあるのだが、実はここに挙げている大好きなアルバムは、2000年代のもの以外は、全部、10代後半に出会った作品ばかりである。
ということは、僕の場合、本質的な音楽の嗜好はこの頃から変わっていないということである。
僕の音楽を聴くモットーは、
「狭く浅く」
である。
僕は元来、ロックしか聴けない。
そのロックの定義は、僕が聴いていて熱くなれる、耳に引っかかる音楽で、そういう音楽はだれが何と言おうとロック、そうでない音楽はだれが何と言おうとロックではないと思っている。
だから、僕の音楽的嗜好は狭い、と思っている。
そして、僕は特定のアーティストやアルバムを聴き込むようなことがあまりない。
興味の赴くままに、その時の気分で聴きたいアルバムを聴く。
だから、僕は音楽的嗜好が浅い、と思っている。
このスタンスは僕がロックに出会った高校生の頃からそうであり、そしてこれからも変えるつもりはない。
というよりも人間的に変えられないのである。
だからと言って、これから登場するであろうロックに興味がないわけじゃない。
僕のアンテナに引っ掛かれば自然と聴くだろうし、実際にブレンダン・ベンソンやTEMPLES、TETE、MEWなんかは2000年以降に登場して、僕に素敵な音楽を届けてくれた存在である。
これからも気が向くままに、自然に音楽に向き合うことが、僕にとってはロックなのかもしれない。
「LET IT BLEED」は僕にロックを聴くことの素晴らしさを教えてくれた一枚。
このアルバムを聴いて日のことは忘れない。
頭の中がぶっ飛んで、目の前は真っ白くなったような錯覚を覚えた。
なんて劇的で美しい音楽だと思ったし、このアルバムのおかげで、当時、ヘビーメタルに没頭していた僕の目を、さらに開かせてくれた。
このアルバムが良かったのは、こう書けばヘビーメタルを聴かなくなるようなもんだけど、なぜか、さらにヘビーメタルが好きになるように作用したことだと思う。
おかげで、ひとつひとつの音が刺激的な、BLACK SABBATHやMETALLICAのような素晴らしきメタルバンドの魅力を、実は「LET IT BLEED」を聴いて気付いたような気がする。
僕にとって、これからも最も大事な一枚に、「LET IT BLEED」はなるであろうと思う。
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