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2018年06月05日19:06

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【6/3未明】土星の拡大撮影

 今回は、直前の日記の続きになります。3日未明は好天に恵まれたので、夜遅くから明け方にかけての3惑星を撮影することにしました。木星を撮影後、今度は02時を過ぎて南の空にやってきた土星に望遠鏡を向けました。

 導入は、前回5月16日の撮影で勘所が掴めていたこともあり、スムーズに行えました。気流の乱れが非常に少なかったうえ南中の頃に撮影できたこともあり、直前の南西に下がりかけていた木星の時と違い像の揺らぎがほとんどありませんでした。前回の土星の撮影と同様に思い切ってシャッタースピードを1/5秒にして、明るい像を得るようにしました。

土星
フォト

2018年6月3日02時15分、1/5秒露光× 262コマ、トミーテックBORG 100ED(PL32mm+ボーグエクステンダー使用)、オリンパスC-750UZ (ISO200, JPEG)、GPガイドパック赤道儀、東京都足立区にて

 撮影したコマのほとんどが均質かつ良好なクオリティで、大半をスタックに使えました。惑星の写真は、望遠鏡を覗いた時の眼視の見え方に合わせて南を上にする慣習が古くからありますが、構図の安定感と前後やディテールの認識のしやすさを優先して環の前側が下に来るように北を上にしてあります。

 前回5月16日の時以上に条件が良く、土星の環はカッシーニの間隙がより鮮明に描写でき、土星本体も緯度による色や明るさの違いがはっきりわかるように仕上げられました。土星の環の右側奥には、土星本体の影が落ちています。よりシャープな写りが得られたことで、立体感ある仕上がりになりました。

 土星は今月末には衝を迎え、太陽の光が正面から照らす位置関係になります。晴れたら可能な限り継続して撮影を行い、環に落ちる本体の影の変化や環そのものがより明るく見える衝効果を捉えることにもトライしてみようと思います。(次回の日記に続く)

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