アホ!
ボケ!
カス!
死ね!
等々の罵声が飛び交い、それに伴って日常的に行われる殴る蹴るの暴力。
日本大学アメリカンフットボール部の話ではありません。
すべて私が体験した母校の柔道部での話です。
大学の体育会の部活動は、このようなものだと思っていましたし、罵声も暴力も日常的に受け続けているとすっかり慣れてしまい、受けた当日こそ心身の痛みを感じますが、一晩寝れば何ほどのこともなく、翌日は何事もなかったように練習に向かうのが常でした。
それを承知で入部するのが、大学の体育会の部活動です。
大学時代にそんな日常を送った私から見てもひどすぎます。
日大はアメリカンフットボール部の一件で、ずいぶんな有様をさらしています。
内田監督が大学の常任理事をしていたことで、学長が記者会見を開く羽目になりましたが、それでかえって大学本部の醜態も明らかになりました。
日大の宮川選手が、定期戦で関学大選手に怪我を負わせたのが5月6日、18日経過した24日の会見で、まだ本人と一度も話をしていない監督とコーチはひどすぎます。あきらかに指導者としての資質を欠いています。
宮川選手は今回のことで良い勉強をしました。
上司の指示通りに仕事をしたら、思わぬ批判を浴び、指示した上司は「部下が先走ってやったこと」「部下が私の意図を誤解していた」と言い、「しかし最終的な責任は私にある」と形だけ殊勝なフリをして、結局部下が責任を取らされるのは、会社でも官庁でも、国会ですらも日常的に行われています。
宮川君は、高い授業料を払ったと思って(高すぎましたが)、部を離れた後はしっかり勉学に打ち込んで、さっさと日大を卒業してほしいと思います。
他の学生ができない経験をしたのです。
日本記者クラブで行われた、あの記者会見を見れば、誠実でしっかりとした学生なので、採用したい企業はたくさんあると思います。
日大に、息子や娘の学費を納入したいと思う親は、ずいぶん減るでしょうね。来年の一般入試における日大の受験料収入は大きく減ることでしょう。
この時期、全国各地の高校を廻って、推薦入試の受験生集めを必死にやっている教授・准教授たちから内田監督への怨嗟の声が聞こえてくるようです。
内田監督が人事担当の常任理事だったことで、来年度の文科省からの補助金は激減必至です。日本一のマンモス大学で容赦のない人事の刷新が行われることと思いますが、それに伴ったリストラもあるでしょう。
こうなると教育に携わることがリスクとしか思えなくなります。
しかし、内田監督の名前は、どうして「正人」なんでしょうね。嫌になります。
関学大の強い疑念に日大は「批判は甘んじて受ける」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=5128327
https://toyokeizai.net/articles/-/222445
追伸
日大の先生の話では、ラグビー部がとばっちりを受けているそうです。あの映像を見た方から抗議の電話がくるとか。あれはアメリカンフットボールで、うちはラグビーですといっても理解してもらえないそうです。
日本体育大学に非常勤で教えに行っている先生の話では日体大もとばっちりを受けているとのこと。日大と日体大の区別がつかない日本人も相当数いらっしゃるようです、とのことでした。
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