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2018年05月21日23:34

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【5/16未明】土星の拡大撮影

 今回は、直前の日記の続きになります。16日未明は好天に恵まれたので、木星の拡大撮影と眼視観察をしました。その後、03時を過ぎてからは土星が南の空にやってきたので、こちらの撮影もやってみることにしました。

 導入は、木星よりかなり暗いので同じ露出の設定だとカメラのEVFの画面上で土星の姿が見えず、最初は苦労しました。シャッタースピードを落としたところ、EVFではっきりと土星の姿が捉えられ、以降は導入がスムーズに行えました。
 気流の状態は木星を撮影した時より良く。像の揺らぎが少なかったので、思い切ってシャッタースピードを1/5秒にして、明るい像を得るようにしてみました。

土星
フォト

2018年5月16日03時44分、1/5秒露光× 292コマ、トミーテックBORG 100ED(PL32mm+ボーグエクステンダー使用)、オリンパスC-750UZ (ISO200, JPEG)、GPガイドパック赤道儀、東京都足立区にて

 撮影したコマのほとんどが均質なクオリティで、大半をスタックに使えました。元画像の像が明るいのでノイズに対する余裕があり、強調処理をしても画像が荒れるのを抑えることができました。惑星の写真は、望遠鏡を覗いた時の眼視の見え方に合わせて南を上にする慣習が古くからありますが、今回は構図の安定感と前後やディテールの認識のしやすさを優先して環の前側が下に来るように北を上にしてあります。

 撮影時の気象条件の良さのおかげもあり、土星の環はカッシーニの間隙がはっきりと描写でき、土星本体も緯度による色や明るさの違いがわかるように仕上げられました。土星の環の右側奥には、土星本体の影が落ちています。

 口径10cmの短焦点屈折と15年前の火星大接近の頃のコンデジという機材は、光量と取得コマ数の面で土星の撮影に向いてないですが、それでも立体感ある豊富な色合いの仕上がりが得られたことは大きな収穫でした。可能なら、衝の頃やそのしばらく後にも撮影して環に落ちる影や環の明るさの変化などを追ってみたいものです。
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