「若者のテレビ離れ」加速 6人に1人「1カ月以内にテレビ視聴なし」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=5113203
サスペンスドラマでのワンシーン。
不審者が刑事の追及をすんでのところで逃れてバイクで逃走します。そのあとすぐに主役の「捜査一課長」がクルマに乗って追いかけます。その一課長がクルマに乗ったシーンで彼がとったのは「シートベルトを締める」という行動です。このシーンを見てわたしは100%しらけました。
常識的に考えてシートベルトを締めている間に不審者のバイクは角を3つぐらい曲がってるでしょう。一課長の車が追いついたとしたら空を飛んだとしか思えません。
ほかの番組で,ちんぴらヤクザが携帯用灰皿を持っていたのはもっと笑えました。
今をときめくスポーツ選手はあらゆる面で持ち上げられます。その種目の技能だけでなく人格を含め私生活全般にわたって非の打ちどころがないような報道がされます。すべてに渡って秀でているなんていうことはほとんどありえないのに,野球選手もテニスプレーヤーもことごとく人格者になってしまいます。
おそらくテレビ報道としてはそうせざるを得ないのだと思います。否定的な側面を報道できない強い足かせがあるのでしょう。芸能人ですらみんな「いい人」になっています。スポーツ選手だって芸能人だって(政治家だって),みんな堅気じゃなかったから面白いわけです。品行方正なスポーツ選手,芸能人(あるいは政治家)なんてほんとうにウソ臭い。全く信用できません。
テレビが,"よい子"しか見せられなくなってしまったのはいつごろからであり,どうしてなんでしょう。よい子なんて世の中にそんなにたくさんいるわけありません。だから,番組はウソをついてでも作らなければなりません。ウソなんてすぐばれますから当然面白くありません。
現実社会には「毒」がいっぱいあります。タバコ,暴力,エロ,差別,・・・・・・,面白いのはそういった毒を含んだドラマです。その「毒」をテレビは表現できなくなりました。テレビからどんどん追放されています。そうなるとテレビが放映できることは"よい子ぶりっこ"しかありません。そんなウソが面白いわけがありません。
もう一度いいます。犯人を追いかける刑事にシートベルトを強要しないでください。ここが,テレビを面白くなくさせてしまった一丁目一番地だと思います。
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