mixiユーザー(id:696790)

2018年05月16日16:58

75 view

【天文】【日常】修業は続く

★昨晩も撮影。予定通りしし座の銀河、NGC3628を、60cmと冷却CCDカメラで撮った後、CMOSカメラを取り付けて木星、土星、火星を動画で撮った。気流の状態は大してよくなくて、本来なら撮影してもしょうがないばんなのだが、カメラの使い方と動画から静止画を起こす画像処理の経験もまだまだ積んでおかなくては、ということで、いいのは撮れないのを承知でトライ。

★以前にも書いたが、惑星は動画で撮って静止画にするのが今の流行。撮ったフレームから大気の乱れが一瞬止まった時のフレームのみ選び出して多数重ね合わせ、強力な画像処理を施して一枚の静止画にする。これは結局、かつて熟練したスケッチ観測者がやっていた方法と同じだ。気流の乱れをかいくぐって、良く見えた一瞬一瞬の姿を積分していく、というわけ。

★…というわけで、まず昨晩撮った木星。
フォト

ちょうど大赤斑がこっちを向いていて、パッと見そこそこ見栄えはするが、まだまだこんなものではないはず。気流がいい時の60cmだと縞の内部の微細構造まで、まるで「とろろ昆布」のように見える。今度気流のいい日が来たら、「どひゃー!」というくらいのを撮ってやるぞう。

★1時間ほど待って、そこそこの高度になった土星を撮影。CMOSカメラで撮るのは初めて。
フォト

うーん……よくないなあ。土星の環の隙間(カッシーニの隙間)もマトモに写っていない。気流が悪いのでしょうがない面はあるが、とにかく写ったというだけで、他人様に見てもらうようなシロモノではない。気流のせいもあるが、ピントも少し甘かったかもしれない。1時間前とピント位置は変えていないが、温度変化で望遠鏡が僅かに収縮し、それでピントがずれたのかも知れない。

★それから、東の空から上ってきた火星を撮影。
フォト

これもいろいろ不満だが、まだ接近していない火星はこんなものか。ちょっとだけ欠けているのと、火星で一番大きな模様、「大シルチス」が見えている。模様の下の白い所は「ヘラス平原」に溜まった雲。

★今日は起きてからずっと画像処理。惑星によってやり方を少しずつ変えた方がいいようだ。まだもうちょっと経験をつんで、その辺にも習熟したいところ。

★ああ、はやく気流のいい晩がこないかなあ。もっとスゴイのが撮りてえ(笑)。今夜も天気が持てば、気圧配置的には気流がよくなりそうなので、また出陣する積り。

★でも曇ったら…NHK-BSでホークスの応援(笑)。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年05月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031