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2018年05月15日18:08

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【日常】【天文】ポルターガイスト?

★…というわけで、昨晩は薄明が始まる3:00まで天体撮影。60cmでNGC3628を撮るつもりだったが、出発が遅れて時間的に無理そうだったので急遽撮影対象をM109に変更。その後木星・土星・火星を撮ろうとしたが、望遠鏡で覗いてみたら気流が悪く、いいのは撮れそうになかったのでいずれも断念。そのかわり「まばたき星雲(NGC6826)を撮影。その後撤収。

★でも今日は、昨日宣言(笑)した通り、撮影中に体験した心霊現象(?!)のお話を。

★あれは先月、多分「子持ち銀河(M51)」を撮っていた晩のことでした。望遠鏡に機材を取り付け、各種の設定や調整を終え、ドーム内と建物内を真っ暗にして撮影開始。撮影は自動で行えるので、その間事務室で別の天体の画像処理をやっていました。

★時々様子を見に、真っ暗なドーム内へ行くのですが、その時、暗闇の中から「ゴトゴト…ゴトゴト…」という物音が間欠的に聞こえてくるのに気がつきました。どうも望遠鏡の下あたりから聞こえます。


フォト

ちなみにこれが撮影中の機材・資材の展開状況。望遠鏡と冷却CCDカメラの制御PCの間に、アルミ製の脚立状の大きな台を置き、そこにACアダプタなどを置いて撮影しています。物音はどうやら、この脚立台のあたりからするようです。

★しかし、撮影中は僅かな明かりも許されません。せっかく始めた撮影を中断して明るくするのはもったいないし、撮影中の資材に触るとブレの原因になりかねないので、ケーブル一本も動かしたくありません。そんな大事でもなさそうだったので、そのままにしておきました。その晩は夜になって急に冷えてきたので、温度変化によって起こる「家鳴り」的なものだろう、と思うことにしました。

★その後も何度か様子を見に行きましたが、「ゴトゴト…ゴトゴト…」という音はずっと鳴っていました。どうせ撮影機材には触れられないし、家鳴り的なものではなかったとしても、どうせこの世の中では色々なことが起こるものです。原因究明より撮影続行が優先、そう考えて放置していました。そのうちに画像処理のほうに夢中になって、物音のことは頭の隅に追いやられていました。

★約3時間後に撮影終了。ドーム内を明るくし、撤収を始めましたが、その時にふと、さっきまでの物音のことを思い出しました。作業を中断してしばらく待っていると…「ゴトゴト…ゴトゴト…」。まだ聞こえています。やはり物音は脚立台の足元から聞こえていました。

★台に近寄って、各所をよーく調べてみると…あ!

★望遠鏡のハンドコントローラのケーブルが、脚立台の足元の突起に引っ掛かっています。これで原因が判明しました。コントローラのケーブルは望遠鏡本体につながっていて、赤道儀によって星の追尾のためゆっくりと回っています。引っかかったケーブルが赤道儀の動きによってゆっくりと脚立台を引っ張り、少しずつ動いているのでした。なあんだ。

★つまりこの晩私は、星を精密に追う赤道儀に、脚立台という余計な負荷を引っかけて回していたということになります。いやすまん、赤道儀!(笑)。小型の機材なら追尾ミスやケーブルの脱落につながるところでしたが、幸いにしてどこも異常なく、撮った写真にも影響なし。こんな大きな機材でなかったら、とてもできない芸当です。いや、ホントにすまんかった赤道儀。以後気をつけます!(笑)。

★…そんなわけで、一旦撮影を始めたら、終了までは矢が降ろうが幽霊が出ようが、絶対に機材には触れたくない、それが天体写真撮影者というものなのであります(笑)。

★…さて、今日も今日とて撮影に出撃。今夜は昨夜撮り損ねたNGC3628と、気流が良ければ木星・土星・火星も撮る所存。撮影中には昨晩の写真の画像処理をやるつもりであります。撮影の邪魔にさえならなければ、心霊現象もウェルカム(大嘘)。
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