■否定的要素
(1)過去の記事に書いたように、これまで南海トラフ地震は、全て7〜2月に起きているため、5月に起きる可能性は低いと思われる。
(2)これも前途の過去の記事で触れた通り、昨年9月から黒潮の大蛇行が続いているが、これまで南海トラフ地震は、全て黒潮の非大蛇行期に起きているため、大蛇行が終了すると予測されている今年の夏ごろまでは、発生の可能性は低いかもしれない。
(3)2020年に東京が攻撃
され、同年岡山へと首都移転、さらに東京オリンピックも開催されるとXUは予言するが、そのような短期間で首都の移転は事実上ふかのうである。
また、首都機能を移転する事態となれば、東京オリンピックなど開催する余裕もないだろう。
■不審な点も・・・・・
まず、2018年6月17日に四国「震度9」の巨大地震が起きるというが、そもそも日本の震度計に震度8以上の設定はなく、そのような計測値が発表されることはあり得ない。
また、
XUがつぶやく日本語には文法的に奇妙な表現も多々見られる。
また、未来人という先入観を排して予言を検討するならば、南海トラフ巨大地震の直後に富士山噴火
が起こると述べている点などは、過去の事例からも完全に的外れとは言い切れない。
たとえば、1707年10月28日の宝永地震(南海トラフ全域、M8〜9)のわずか49日後に、富士山
の宝永大噴火が起きた例もある。
■これらの話を総合すると、
XUの予言はデタラメの可能性も高いが、地震や噴火などの天災について、完全に的外れな臆測だけを並べているとも言い切れないようだ。
巨大地震が「いつ起きてもおかしくない」と言われている中、このような予言が出てきても不思議はないのかもしれない。
トカナ最新(百瀬直也):天災
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