mixiユーザー(id:11082433)

2018年05月08日18:22

285 view

M27あれい状星雲@都内

 4月22日の明け方、木星の拡大撮影の後、肉眼で3等星までははっきり見える程度に透明度も良くなっていたので、ここのところ地元から毎年撮影してるM27あれい状星雲に望遠鏡を向けることにしました。

M27あれい状星雲@都内
フォト

2018年4月21日03時04分および22日03時10分、20秒露光×288(総露出96分)トミーテックBORG 100ED(f=640mm,F6.4, 直焦点)、キヤノンEOS Kiss X6i改造機 (ISO6400,JPEG) 、LPS-D1+LPS-V4フィルター使用(2枚重ね)、GPガイドパック赤道儀、東京都足立区にて

※1800万画素のうち、700万画素相当の範囲をトリミング。

 さすがにLPS-D1単体では厳しい条件だったことと、年々進行する街灯のLED化に伴う変化を確認したいことから、今回もD1とV4のフィルター2枚重ねで臨みました。 20秒露光で160コマ撮影した中の144コマをコンポジットして処理。さらに前夜の21日明け方にも20秒露光で同程度の撮影を行っていたので、こちらも同じ144コマをコンポジットして、合計288コマにして背景ノイズの平滑化を狙いました。
 21日の撮影は気流の状態が悪く解像度が劣っていたので、両者を合わせるにあたり22日のほうにウエイトをおき、さらに21日撮影分は星像を除去して22日撮影分の解像度を損なわないようにしました。

 フィルター2枚重ねの欠点で赤が勝った描写ですが、木星の拡大撮影で鮮明な写りが得られるほどシーイングが良かったので、星雲の構造がはっきり写ってくれました。特に、これまでの撮影では明確に描写できなかった星雲の南北の縁のエッジが立ったような明るい構造が、とても鮮明に写りました。また、今までと段違いに元画像の枚数が多いことから背景のノイズも大幅に少なくできて、色むらが少ない滑らかな仕上がりを得ることができました。

 今年の春は花粉の大量飛散に加えて明確な高温傾向で透明度が悪い日が多く、天体撮影に不向きな状況でしたが、この夜はシーイング良好で透明度もそこそこ良い条件に恵まれて、久しぶりにがっつりと撮影と観望できました。
7 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する