最近こんな感じ

　義父のお見舞いの帰り道、焼き肉屋の看板を見て女房が行きたいと言い出した。それに対して、
――北朝鮮から拉致被害者が全員帰国し、核を完全廃棄するまでは行かない。
　と、帰した。そんなの関係ないというから理由を言おうとしたら、そんなの聞かないというので子供たちに、焼肉屋のほとんどは朝鮮人がやっている、彼らは密入国して戦後の混乱に乗じて権益を得た侵略者であり彼らの店に行くのは利敵行為だ。パチンコや風俗店もそういった事が多いので、行くべきではないと。
　我が祖父が品川の土地を全て失った時、奪い取ったのは朝鮮人だったし、私怨もある。
　喫煙や飲酒の愚かさも教育しているし、私譲りの「偏屈街道一人旅」も継承しているので衆愚に陥ることもないといいな。
　家族で訪れる飲食店を選ぶ際に、完全禁煙を選ぶのも女房にめんどくさがられるが、家族の健康を守るのは当然の責務だ。チャイルドシートでも言いあった事もあったな。義父が運転する車で移動する時に、ちょっとぐらいいいじゃんって言う女房に「だめだ、家族の安全を守る俺は間違っているか？」と譲らなかった。

　長男が愚痴る。周りで流行っているマンガなどのよさが理解できないと。図書室で読書する方が面白いと。ならば己の道を自ら選び進めばよいと教えた。
　私が持ってる能力は「偏屈街道一人旅」の他に「好き好む対象を寂れさせる」もあって、好きな格闘技団体とかパソコンゲームとか悉く寂れていったものだ。最近では商工会議所異業種交流プラザが危ない。面白くなってくるといつもこれだ。先輩社長達が、引退したり倒産したりとか。投稿小説サイトも好きだったのに。

　女房も特殊能力を持っている。
　お湯を入れて飲む粉末のスープを夫婦で飲む時、女房がお湯を入れて混ぜてくれる。二つのスープを夫婦で飲み始めると、私のは最後まで濃厚だが、なぜか女房のだけが薄くなっていく。毎度発生するこの謎の現象は、特殊能力かミュータントパワーか、或いはそれ以外か？　自分が飲んでいるスープだけを薄くさらさらにする能力、この有効な使い道を知りたいところだ。

　そういえば長男も特殊能力が発現したようだ。
「ジャンケン最弱王」
　給食をお代りする時にジャンケンをするそうだが、ほぼ全敗、それもいきなり一人だけ負けることが多いらしい。先日の家庭訪問でもジャンケン弱いですねと担任に言われたんだとか。家庭訪問でわざわざ言われるほどに弱いとは、ある意味才能か。