北朝鮮の思惑に注意が必要

■文大統領「正恩氏に拉致問題提起」　安倍首相に伝える
(朝日新聞デジタル - 04月29日 12:16)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5091782


恐らく北朝鮮は開発済みの核兵器を放棄する気など無いだろう。それに核実験場は本当に閉鎖なのだろうか？


これ迄の北朝鮮の核実験は咸鏡北道吉州郡豊渓里で行われてきた。北朝鮮にとって、ここは既に核実験が六回行われた場所であり、最初の核実験から約十二年近くが経過している場所でもある。当然だが、核爆発は広島、長崎を見ても解るように、都市を丸ごと焦土にできる程の破壊力を持つことは義務教育を受けていれば誰でも容易に想像できる。


しかし、北朝鮮は広島、長崎で使用された原子爆弾より威力高い水素爆弾の実験まで行ったと公言している。


原子爆弾の場合、どんなにプルトニウムやウランの量を増やしたところで、最大でも広島・長崎に投下された原爆の十倍程の威力しか得られないが、水素爆弾は開発当初から原爆の数十倍〜数百倍程度の威力を持つと考えられていた。


もし、既に豊渓里の核実験場が六回目の核実験で崩壊または核実験場としての役目を果たせなくなっていたら、平和の為の閉鎖ではなく、やむを得ない閉鎖ということになる。

また、仮に実験場が実用できる場合での閉鎖だとしても、直ぐに再開できてしまうようでは意味が無いのです。


どっちに転んでも北朝鮮には有利となり、他国への譲歩を引き出せてしまう結果となるでしょう。


それに北朝鮮は拉致問題を解決する気など毛ほども無いだろう。何故なら北朝鮮の拉致被害は日本人だけではないからだ。北朝鮮による拉致被害は２０１３年２月時点でも、約１４ヶ国の拉致被害者が存在する可能性があり、国連の調査委員会の報告書によれば、北朝鮮の拉致した人数は２０万人とも言われている。この調査報告書の真偽は不明だが、仮にまた拉致被害者を返還するとなると、他の国からも応じなければならなくなる。しかも対価無しでである。北朝鮮からしたらタダで人質を返す気は無い、ということだろう。