「ダンガル きっと、つよくなる」 ’16 (印) 監督：ニテーシュ･ティワーリー
予告編でお話も展開もすべて判ってしまうのだけれど、
それでもこれは面白い！！
インド映画世界興収史上 �癸韻箸いΔ里�頷ける爽快な読後感。
主演アーミル･カーンの27ｋｇ増減量もすごいが
何より
レスリング国際大会の試合シーンの迫力がすごい！
作り過ぎな展開があるし
実際の試合では認めにくい試合構成や進行もあるだろうが
レスリングの試合をスリリングに鮮やかに見せる―という意思は
見事に成功していて、
なんと言うか
ありえないけど気持ちよくてワクワクしてしまう
「ロッキー」のトレーニングシーンみたい！(笑)
この絵に描いたような 言ってみればクサい スポ根物語を読ませる(・・・・)のは
汗と涙、友情と努力、父子の相剋、ライバル…ではなくて
“世界と対峙する女”というテーマであり
まさか「ペンタゴン･ペーパーズ 最高機密文書」と同じ質の
感動があるとは思ってもみなかった！
一番面白かったのは…
実はチラシ裏の川崎のぼるによる父娘のイラストだったけどね(笑)。
「ガチ星」 ’17 監督：江口カン
気鋭の映像クリエイター江口カンの商業映画デビュー作らしい。
申し訳ない。この人の仕事を知りませんでした。
昨年のアジアフォーカスで上映されたが観逃がした作品の一つ。
戦力外通告を受けたプロ野球選手が
40を目前に競輪学校に入校競輪選手になるお話は
これもまたスポ根系のお話ではあるのだけれど、
“自分の現状”と向き合わず事態から逃げ続ける
主人公のダメさに延々付き合う時間が長すぎて
ラストの魂の解放が歓喜にならないのだ。
ダメ男の証明のつるべ打ちがあまりに続くので
もはや主人公に感情移入できず彼の人間にあきれ果て
ついに来る“ユリイカ！”に感動できない。
ダメ男の背景のくたびれた風景も
競輪学校の地獄の特訓の画も
バンクのスピード感もとてもいいのに
ラストで溜まった鬱屈が一挙に解放される！にならないのだ。
これは物語構成の失敗だろう。
福岡が主たる舞台の一つであるのに残念。
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