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2018年04月19日22:13

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パシフィックリム:アップライジング感想〜。




さて、それでは早速感想です〜。

鑑賞はIMAX3D字幕。
客入りは、空席が目立つ気持ち少な目。

ストーリー:
怪獣が世界から消え、イェーガーの存在意義も失われつつあるが
来たるべき時に備え、未だに若手パイロットの育成に力を入れていた。


まず前作からの一番の変更点が、重厚感がなくなりスタイリッシュになったこと。
焦燥感とか切迫感が消えて、スポ根とか成功物語に近い作風に。
前作とは全く違うベクトルの作品だね。

多分こちらが先だったら文句なく受け入れられたんだろうけど
前作がギレルモデルトロの作家性たっぷりの作品だった為
色々比較されることになった感じかな。

全体的に若干低年齢化して、シンプルなストーリーラインと
雑味がなく分かりやすい巨大ロボのドンパチを追求した作品なんで
大きなスクリーンでそういうのが観たい方には文句なくオススメ。
物語もまとまってるし、特撮物のカタルシスもちゃんとあるし
映画館で観る映画としてはもってこいじゃないかな〜。

この先は前作が好きだった人向けの感想なんで
別に大丈夫って方はここまでで観に行った方がいいかも〜。





はい、ここからは前作が好きだった方向け。(笑)
とは言え、やっぱり前作の人類側が圧倒的に不利な絶望感が好きだった方には
今回のはちょっと軽すぎて喰い足りない。


個人的には多国籍感が無くなったのが一番残念だったかな〜。
前作では、頭が原発みたいなロシアのチェルノアルファとか
3本も腕があり、3人で操縦する中国のクリムゾンタイフーンとか
国ごとの特色があって、より世界的な危機感を感じたんだけど
今作は機体ごとのオリジナリティーが失われて
色違いの同じような性能の機体が4体も出てきて
妙に戦隊ものチックなのがちょっと嫌だったかも。


それと、この辺はトレーラー観てから不安だったんだけど
街の感じが生活感がなくウソっぽい、ゲームっぽい。
走り回り飛び回るし、なんか色んな角度からぐるぐるアングル変えるから
サイズ感とか全然わからないし
道路関係なく、見えやすいように適当な角度で適当な場所に建物建ってるから
日本の観光パンフのコラージュで作った書割の中で戦ってる感じ。
この辺は中国とかでもいいから、スタッフの土地勘のあるとこを舞台にした方がいいね。


そして、何といってもデルトロ感の無さね。
あのスチームパンクっぽさがよかったのに、イェーガーも妙に小ぎれいになって
無骨なリアリティーが無くなった。
「エルボーロケット」的な、パンチ1発も大仕事だったのが
今作では人みたいに飛び跳ねて、斬撃を食らわす。
リアリティラインは現実よりからロボットアニメ的な方にシフトした感じですな。

ドリフトについてもだいぶアバウトで
前半で一度失敗したから、今作もその辺膨らますのかと思ったら
相性とかあんまり関係なく、次の時は意外と動かせちゃう。(笑)
アマーラと、反目し合ってたあの背の高いロシアの娘が一緒の機体に乗るとか
そういう胸アツな展開を期待してたんだけど無し。
面白味のないカップリングで、なんでああなったのかは本当に疑問。
最後も「やっときた!」と思ったら、大して活躍もせず。(笑)

それでもそこそこ卒なく面白く出来てるのが逆に腹立つんだよね〜。(笑)
「そこじゃないんだよ」って感じで。
エヴァンゲリヲンが使徒を全部倒して「やった〜」って喜んでるような違和感。
やっぱりかなり低年齢層向けになった印象だなぁ。


最後に重ねて言うけど
前作が無ければ傑作になったかも。
そしてギレルモデルトロの凄さが浮き彫りになってしまった作品だと思いました〜。


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