アニメ時評４０９

「デビルズライン」

原作：花田陸。講談社「モーニング・ツー」。シリーズ構成：古怒田建志／久尾歩。キャラクターデザイン：川口千里。アクション作画監督：才木康寛。制作：プラチナビジョン。監督：中野英明。吸血鬼もの。
絵は暗め。深度は浅い。背景は淡い。キャラの頭身は高め。目は円い。動きはとてつもなくいい。
キャラが素早く動いても全くぶれない。すべてのコマでしっかりとキャラが描かれている。
内容は、吸血衝動のまま人間の血を吸う吸血鬼の話。
初っ端から腕がちぎれ血しぶきが飛び散る残酷描写。だが、話は、吸血鬼の男と人間の女の関係が中心になるようだ。
好きな女への吸血衝動を抑えるためにほかの女を殺して血を吸う。人命に価値の差はない。
ならば、やはり、恋愛感情も欲望の一つなのか。

継続。


「ゴールデンカムイ」

原作：野田サトル。集英社「週刊ヤングジャンプ」。助監督：川越崇弘。シリーズ構成：高木登。キャラクターデザイン：大貫健一。制作：geno STUDIO。監督：難波日登志。宝探しものと復讐もの。
絵は明るめ。深度は浅い。背景は淡い。キャラの頭身は高め。目は小さ目。アイヌの少女は５頭身で、目は大き目。動きはいい。ヒグマはCG。モブもCG。焚火もCG。だが、CGや背景とキャラが馴染んでいない。
内容は、日露戦争の帰還兵とアイヌの少女が隠されたアイヌの金塊を探す話。
この帰還兵、強靭な肉体と不屈の闘争心を持つ。アイヌ文化をよく取り込んでいる。
金塊のありかは刑務所の複数の囚人に入れ墨で記されている。話が途方もない。
最後までいけるのか。

継続。


「Caligula」

原作：「Caligula―カリギュラ―」（フリュー）。原案：山中拓也。原作シナリオ：里見直。シリーズ構成：待田堂子。キャラクター原案：おぐち。キャラクターデザイン：田辺謙司。サブキャラクターデザイン：中野圭哉。制作：SATELIGHT。監督：和田純一。心理もの。
絵は暗め。深度は浅い。背景はくすんでいる。キャラの頭身は高め。目は小さい。動きはいい。背景が弱いのでキャラが浮いて見える。ついでに、女子が一人で浮いている。
内容は、普通の生活の普通の幸せを感じている高校生男子が、スマホにダウンロードした楽曲をきっかけに世界の異常さを感じるようになる話。
心理学の用語が多用されて、本編と異なる話を展開させている。ややこしいな。

５話まで。