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2018年04月11日12:27

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ロボットアニメは面白い

2018年03月20日のツイート

オーガス今観ると面白いな。当時はすぐ観るのやめちゃったんだけど。同時期にやってたダンバイン、エルガイムは欠かさず観てたんだが。やっぱり見た目がよくなかったからな。それは今見てもやっぱりかっこ悪いけど、世界観とストーリーのアマチュア的な学生気分的なまったり感が存外ハマる。今観ると。

オーガスには、このあとに始まる「ゲーム的ファンタジー」の流れに分化する前のエッセンスがある。当時そういうのの主役はSFだった。このとき流行ってたゲームはゼビウス、オーガス終了直後にドルアーガ。マイコンがパソコンになってRPGが出てきてファンタジー=ゲームの世界がSFに取って代わった。

もちろん一般人はそんなこと知らない。オタクの世界の話。パソコンがなかったとき当然世の中にはパソコンオタクがいなかった。ファミコンは出たばっかりの子供のおもちゃでゲームセンターは不良のたまり場だからゲームオタクもいない。オタクはアニメ、SF、ロリコンの世界にいた。その象徴がオーガス。

パソコンオタクはいなかったけどマイコンマニアはいた。でも限られた人種って感じ。私もマイコンにはすごく興味があったけど絶対買ってもらえないからベーマガ買って店に展示してあるマイコンにプログラム打ち込むとか、マイコンの本だけ読むとか、やること、できることといったらそれくらいだから。

あくまでも私の肌感覚だけど。ゼビウスからゲームオタクと呼べるような人たちもどんどん発生してきた。ゲームが「世界観」を提供し始めてオタクがそこを新しい遊び場にするようになった。それの夜明け前の様相をオーガスから感じる。これからゲームの世界に行く人たちがみんなSF、アニメの世界にいる。

だいたいゼビウスが、その世界観はSF・アニメの「イデオン」から生まれたと言ってもいいわけだから。さらに別ルートでRPGが流れ込んできて、「世界観に浸る遊び」が一気に確立されてくる。「そういうのは今はSF・アニメが主役だぜ!」と当時ノリノリでやってるのがオーガス。

でもオーガスはロボットアニメをナメてる気がした。SFをやってるんだ、とロボットアニメを真正面に見てない。SFとか世界観とかハイティーン的な恋愛描写とかやるのはいいけど、私はとにかくロボットアニメが好きだったし、もっとちゃんとかっこよくロボットアニメやってよと思った。

本当にこれがマクロスの次?って思った。やっぱり河森正治は天才だったのかと思う。板野サーカスが金田アクションになってたのは板野も金田も大好き少年には嬉しかったけど(ちなみに金田本人はやってない)。あとダンバイン、 エルガイムとは比べざるを得ないし。オーガスは観るのやめちゃった。

でも今観ると面白い。「オーガスがどんなものかって? 分かってるよそんなもん。でも懐かしいからちょっと観てみるか」と思って観ると、「あれ…なんだろうこの感覚…なんとも心地よいぞ…」と。当時はドルアーガさえ出ておらず、その後味わうことになるファンタジー世界観に浸る感じがそこにあった。


2018年03月22日のツイート

やっぱロボットアニメは面白い。オーガスなんかにでも、独自の味わいを見出すほどにロボットアニメの良さがそこにある。でも今の自分が描くものとしては、ロボットアニメの漫画版みたいなものは描きたいと思わない。なんというか、ロボットが出てきてもいいけど、それがメインにはしたくない。

単純にロボットのバトルの部分は人間が戦う形にしたい。ロボットが無機質で、人間は座ってるだけというのが嫌。同じ理由で戦闘機とか戦車もよくない。乗り物は人間がむき出しで、そして人間がロボットのバトルのように戦う。ストーリーはロボットアニメのバリエーションの中にありそうなもので。

だからある意味、それはロボットアニメのようなものである。それを、人間は座ってるだけにせず、戦うモノが無機質なものではなくする。やってることはロボットが戦うようなことだが、それを人間がやる。これを表現したい。

この感覚が一番進んでるのが、ゲーム。ゲームはとにかく人間が戦う。人間にはできないようなアクションで。それができるならロボットに乗ることは不要になる。今すでに、もうそこに、そういうバトルの表現がある。

そういうせっかくのものを、単純に特撮ヒーローみたいなワンパターンなものにするのもまたNG。ちなみにロボットアニメというのは特撮から派生して、お互いに影響を与え合ってきた。しかし特撮ヒーローはマンネリを続けるのみ、ロボットアニメはほぼガンダムのみ、過去作がスパロボに利用されるのみ。

だがその中でもロボットアニメはマンネリと戦い新しいものへの挑戦をし続けてきたジャンルだ。ガンダムもそこから生まれた。ロボットアニメは派生元の特撮ヒーローとなんら変わらないものだった。そこに宇宙戦艦ヤマトを持ってきて、ロボットを「ヒーローかつ兵器」として乗せて、ガンダムが生まれた。

宇宙戦艦ヤマトの元はスタートレック。こっちも別の「特撮」から持ってきたもの。SF、宇宙戦争、宇宙の旅、群像劇。それを戦艦大和でくるむという脅威の発想!ちなみに銀河鉄道999もヤマトがイケるならとロードムービー+宇宙SF+SL機関車というやり方としては同じ「組み合わせのバリエーション」だ。

組み合わせというのは足し算もあるし引き算もある。ロボットアニメからロボットを引いて「こうやって戦わせたい」というものを足してやる。ガンダム以降、その功績によりロボットアニメは「ロボットのおもちゃが売れるならどんなストーリーだってOK!」となった。おかげでバリエーションに事欠かない。

要するに「ロボットアニメの内容はロボットがいなくたって成り立つ」のだ。ロボットアニメの本質はその「ノリ」にある、と言っていい。実際同じノリを持つロボットアニメではないアニメも数多い。ボーグマンとかジリオンとかメタルジャックとか。聖闘士星矢からのサムライトルーパーとかシュラトとか。

タツノコヒーローも参考になる。あれも単純な特撮ヒーローとは一味も二味も違う。この「ノリ」の大きな要素として、平常モードと戦闘モードという「対比」がある(ストーリーのメリハリを作るのは「対比」である)。仮面ライダーの「変身!」とガンダムの「行きまーす!」は、意味同じ。

変身しなくてもロボットに乗らなくても、もっと言えば「戦闘モードになって戦う」ということでなくても、態勢を日常から非日常にガラッと切り換えて何かに取り組む、とするなら同じことを表現することになるのだ。福山雅治が突然数式を書き始めるのも同じだ。ただ、私はそこは地味にやりたい人だけどw

そこまで意味のレベルを突き詰められれば、実は私はもう描こうと思えばどんなジャンルの話でも描けるのではないかという気がしている。描こうと思えば、描きたければ、だけど。いつかいいアイデアが思いついたら、絶対描いたことのないような種類の話にも挑戦してみたいなーとはなんとなく思っている。
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