自殺は罪ー２

・ボブ・マーリイが好きで、好きで、レゲエ・バンドに入りたいと言っていた毛利
君。一時ジャー・ケイスケのバンドで活動していると聞き、よかったなあと思ってい
たのに、次には「自殺した」との報に触れ、仰天したものだった。何故？何故？何故
？と思うばかりで、トレンチにあまり顔を出さなくなってからの死だったから、悲し
みだけが後に残っただけだった。

・美人の彼女にぞっこんの栃木の兄いが、彼女が就職して、もういつも二人でいられ
なくなり、誰かに盗られるかも知れないと、ノイローゼになった挙句に首を吊って果
てたと、残された彼女から聞いた時も魂消（たまげ）た。相思相愛のいいカップルだ
なあと思っていたのに、人の心の奥底は解らないものと、痛切に感じた。でも彼に関
しては、正直馬鹿な奴だなあとも思う。一人前の大人が先を心配して、ノイローゼに
なって死ぬなんて、そばに居たら、張り飛ばしてやりたい程の大馬鹿だよなあ。親が
どれだけ嘆いたことか・・・。