mixiユーザー(id:60123525)

2018年03月29日01:53

306 view

「宇宙よりも遠い場所」は今期一番おもしろいアニメだった!−やっぱりオリジナルアニメには可能性があるなあ−

フォト

TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」が最終回を迎え全13話の放送を終えました。
すごくおもしろかった!今シーズンのTVアニメの中では一番毎週楽しみにいていたアニメでしたが最終回まで見てほんといろいろと感心したので勢いで感想を書くことにしました。
いつも言ってることですが最近のアニメ業界は本数も多くおもしろい原作が枯渇している状態です。そんな中で人気漫画の原作はおもしろいことは間違いないのですが、原作途中でアニメ化されるためどうしても途中で終わってしまいます。そしてラノベは設定のおもしろさで風呂敷だけ広げて話をまとめる気がないような作品が多くまともに完結する作品は少ないです。だからどうしてもオリジナルアニメを楽しみにしています。といってもどっかで見たようなヒット作の2番煎じとかやたら設定に凝ってるだけの作品とかも多くなかなかおもしろい作品には出会えません。そんな中でも「クロムクロ」や「正解するカド」などおもしろい作品が何クールかに1本あるのでそういう作品に出会うのを楽しみにしています。この「宇宙より遠い場所」はまさにそんな作品でした。
上はKADOKAWAの情報誌ですが、「いしづかあつこ×花田十輝×MADHOUSEが贈るオリジナルTVアニメーション」とあるように小説や漫画が原作ではない完全なオリジナル作品です。

フォト

「きゃらびぃTV」でこの記事を見た時に「原作:よりもい」というのを見て今どきの萌え4コマの漫画家かと思った友人がいましたが、私はすぐにタイトルのひらがな部分「より・も・い」だとわかってまあ製作委員会の名前だと思いました。
シリーズ構成・脚本が花田十輝、そしてキャラクターデザイン・総作画監督がサムシング吉松というのも期待したところです。
簡単に言うと4人の女子高生が「宇宙よりも遠い場所」=南極にいくお話でその中で4人の友情が描かれます。
と言ってはみたもののラノベ的な奇抜な設定のお話ではなく、リアルな世界観の中で女子高生が南極へいくお話みたいなのです。そんなことできるの?というのが放送前に思ったことでした。実際に始まってみても4話くらいまではずっと疑問でしたが、4話で最後のひとり白石結月に出会って初めて女子高生が南極へ行くことへのリアリティが出てきました。この時はほんとなるほどなあ!こういう手があったのかとちょっと感心しました。
4人は民間南極観測隊の一員として南極へ行くのですが、その過程もていねいに描かれています。隊長が最初に言うように彼女たちは大人として扱われ責任を持って仕事をまかされます。特別な存在でありながら、ちゃんと一人前として扱われるというこのあたりの大人の隊員と女子高生たちの関係もほんとうまいと思います。

フォト

4人の女子高生は

・玉木マリ:CV水瀬いのり
・小淵沢報瀬(こぶちざわしらせ):CV花澤香菜
・三宅日向(ひなた):井口裕香
・白石結月(ゆづき):早見沙織

で、それぞれキャラクターもしっかりと作られていてキャストも中堅どころの芸達者な声優で固めていますね。大事なことです。
4人はそれぞれの理由で南極を目指すのですが、それぞれの過去の話が語られ、それにまつわることにお互いがかかわることによって成長していく姿や友情が本当にうまく描かれていると感心しました。
このあたりシリーズ構成、脚本の花田十輝氏はほんとうにうまいです。いろいろと感動させるような良いエピソードをうまく配分していると思います。特に最終回のラストの構成なんかほんと見事だと思いました。このあたりの無理のないストレートな話の作り方が巧みです。
私はよくある過酷な設定や演出で泣かせようとする作品が苦手です。「どうです、すごいでしょ!ほら、ここで泣いてくださいね。」っていうスタッフの思惑がチラチラ見えて引いてしまうのです。特にいかにも子供向けのようなかわいい無垢に見えるキャラクターに過酷な運命を背負わせて不幸に落としてそのギャップで泣かせようとするような作品なんかはあざとくてだめですね。
それよりはこの作品の様に日常のドラマの中にうまく盛り込まれているちょっとした感動の方がグッときたりします。

ほんとこういう作品に出会えることがあるからオリジナルアニメはつい見てしまいますね。

主題歌はオープニングもエンディングも気に入ったのでCDを借りてきました。プリキュアとかさくらを除いて今期借りたのはこれだけでした。

フォト

「The Girls Are Alright!/saya」
オープニング主題歌「The Girls Are Alright!」の他にもsayaの歌う挿入歌「ハルカトオク」「宇宙を見上げて」も収録されています。オープニング・エンディング曲が別売りでも単なるタイアップでなく、こういう風に挿入歌が収録されていてしかも作品中で何回も使われていると全然問題ないですね。

フォト

「ここから、ここから/玉木マリ(水瀬いのり)、小淵沢報瀬(花澤香菜)、三宅日向(井口裕香)、白石結月(早見沙織)」
エンディング主題歌は主演の4人の声優さんが歌っています。この曲の方が頭に残りますね。このCDも4人の歌う挿入歌「One Step」が収録されています。

フォト

「メガミマガジン」3月号にはマリと報瀬の水着姿のピンナップが載っていました。この号だけでした。

フォト

4月号には記事が載ってました、無難にキャラクターを紹介しています。さすがにエッチぃ場面なんかありませんしね(笑)。

フォト

「Newtype」4月号では4Pの特集が組まれています。ちゃんと作品に合った日向と報瀬の水着イラストが使われています。
花田十輝氏のコメントが載っているのですが、「南極の風景や描写よりもむしろキャラクターを中心にきっちり描くことにした」ということや「最後だから無理に盛り上げようとせずに4人が何を感じるかフラットに描いた」とか言う部分がほんとうまくいったんじゃないかと思いました。

フォト

そして4人の書いた南極レポート。これがこの作品の大事なところです(笑)。

4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する