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2018年03月19日08:22

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間宮芳生作品個展(2)

少し遅くなりましたが演奏会自体の感想を・・・

プログラムは以下
・合唱のためのエチュード 10曲
・モノ・オペラ「怪談だすけの首」
・合唱のための12のインベンション

結論から言えば、技術的にも表現的にも素晴らしい演奏会で十分楽しませて頂いた。さすがはハルモニアという演奏だったと感じた。

まず、合唱のためのエチュード・・・このような練習曲があるとは全くしらなかった。しかし練習曲とは言え、ショパンのそれと同じように一つ一つそれ自体素晴らしい合唱音楽作品になっていたと思う。また演奏自体も、それにふさわしい演奏で、これは多くの人に聴いて欲しいと思った。

モノ・オペラについては、もうテノール歌手の森先生の独壇場、以前柴田作品の万歳流しでも感じたのだが方言を巧みに聴かせる味のある演奏だった。

最後に12のインベンション・・・同声曲3曲は、実際自分でも歌っているのでよく知っているのだが、今回混声曲残り9曲を聴いて驚いた。曲自体とても難しいのだが、その中でも原曲である民謡を十分に感じることができ、しかも西洋音楽としても素晴らしい曲だと感じた。まあそんなことを私ごときが今更言うまでもないことではあるのだが、間宮芳生という作曲家の凄さを実感させる演奏会だった。

ただ1点、今回の演奏でちょっとというのは、前回も少し書いたのだが、12のの中の男声曲2曲、パート人数がギリギリの少人数で苦しいのは理解できるのだが、まず米搗唄については、若干ハーモニーが歪んで聴こえた。あと田植唄は、コール1が中盤の転調後、Asを中心に高音域が続く、苦しいところではあるが、男声合唱としてはある意味聴かせどころ・・・ここでトップが少しひるんだのは残念だった。多少荒っぽくても歌いきって欲しかったところではある。まあ、ハルモニアは基本混声合唱団なので、男声合唱を上手くこなせというのは酷かもしれないが、ある意味プロ活動の団体としてやっていくなら今後クリアして欲しいところではある。
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