平成30年3月16日、士別日向スキー場で滑った後に、もうひと頑張りして音威富士スキー場に行ってきました。
音威富士スキー場は稚内まであと100kmぐらいの、かなり北海道でも北部エリアにあります。
音威子府(おといねっぷ)という北海道で一番小さな町にありながら、最長滑走距離は1300メートルでリフトも1本だけですが設置されております。
音威富士スキー場のコースマップです。
前日には降雪もあり、雪質にも期待出来るエリアなのでこれは行くしかない、と。
駐車場はゲレンデのちょっと下にあり、ロッジまでは少々歩かねばなりません。
こちら、青少年宿泊研修施設でリフト券売り場や休憩所も兼ねています。
今は食事の提供もなくなったようです。
今回なんと、
客は最初から最後まで俺一人だけ!
地理的にも陸の孤島状態なので、客は少ないとは予想してましたが、まさかここまでとは・・・
2年前に増毛町暑寒別スキー場に行った時に二人だけというシチュエーションには出くわしましたが、完全独占は初めてかも(笑)
音威富士スキー場は3月の平日はなんと13時オープンです。
まぁこの客足じゃ、朝からオープンしても誰も来ないだろうし(笑)
それで15時過ぎに到着したのですが、全くのノートラック。
ロッジ内には食堂らしい場所がありますが、電気も消えており誰もおらず。
リフト券も人ではなく券売機で購入するシステムで、とことん人がおりません。
最初に出会ったのはリフト乗り場でリフト券をチェックするおじいちゃん。
時間的にも厳しかったので、回数券を5枚だけ買っていたんだけどね。
おじいちゃん、1人だけの客のために外で待機して回数券を回収するのはちょっと面倒だったようです。
いきなり5枚の回数券を全部とられ、「あとは好きなだけ滑って良いから

」って宣言後、休憩室に入ってしまう
一応、リフトの乗り口と降り口には従業員の姿は見えるが、誰もこっちは見ておらず完全放置状態での1人独占音威富士スキー場でした(笑)
まぁそれはいい。こっちとしてはこの独占状態なら好きに滑らせてもらえるなら何も文句はない
というわけで、気を取り直して。
ここはリフトもコースも1本だけの極めて単純なスキー場です。
でも昔は山頂部まで上がれるもう1本のリフトがあったようです。
今は老朽化してリフトは撤去され、大雪に埋もれておりますが(笑)
という訳で、山の七合目ぐらいから下りる形ですね。
でも山頂部にも滑った痕があるから、スタッフがスノーモービルとかであがって自分たちだけ滑っていると予想(笑)
村の様子もよく見えます。
今日は晴れているため、眺望も良いですね。
ただ、このスキー場の真骨頂はそういうところじゃないのです。
メインバーンは単調なのですが、コースは真ん中部分だけ圧雪してありますが他は全部非圧雪なのです。
上から下まで
昨日は大量降雪があったからね・・・
そう、今日はリフトを降りたら上から下まで右半分の非圧雪の
新雪エリアを1人で独占できたのです
こういうことやると、普通は10万円以上かかるからね。
それが850円で出来てしまう音威富士スキー場、恐るべし
こんな長距離の非圧雪の新雪を1人であらせる機会なんてそうないからね。
到着したのはちょっと遅かったけど、17時の閉店時間まで新雪を潰し倒しましたよ
本当、パウダーボードを持ってくれば良かったと後悔しました。
このスキー場、そんなに斜度は高くないんです。
圧雪バーンならそれでも気持ちよく滑れるけど、新雪エリアは斜度がないとスピードが落ちすぎて止まっちゃう可能性があります。
非圧雪ゾーンで止まっちゃうと脱出が難しいことが多いからね。
今回はノーマルボードなので後ろ重心を常に意識して、止まってしまわないようにリピートしたよ
下手にターンとかしたら止まってしまうので、上から下までほぼ一直線で下りる感じでした。
一応、リフトを降りて右側に進むと林間コースもあります。
ここは普段は車が通る林道なのでしょうが、狭いだけではなく斜度が緩すぎてボーダーなら途中で板を脱いでキックして滑る羽目になります。
よほどの理由がなければあえて入る必要はないと思いますが、このコースが最長滑走距離1300mのコースのようです。
もうちょっと斜度があったらビックリするような点数をつけられるのに、本当に惜しい!
あと、ここは本当に遠い。
新千歳空港からだと5時間ぐらいはかかるだろうから、手軽に来るのは難しいです。
それでもあえて訪れるなら、大量降雪後の平日にパウダーボードを持って来ましょう。
運がよければ、今回みたいに新雪を完全に独占することが出来ると思います。
ニセコを滑ってる大勢の外人が知ったら旅行会社にクレームが来そうな贅沢なスキー場がここにはあります。
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