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2018年03月15日10:47

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『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』感想

〜パキスタン出身でコメディアン志願のクメイルとアメリカ人大学院生エミリーのカップルが、シカゴを舞台に文化の違いによる数々の障壁を乗り越えていくさまを実話をもとに描いたドラマ〜

                
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いつの頃からか名前を覚えた、ジャド・アパトーの製作、その上、アカデミー賞脚本賞ノミネートっていう冠もついてたわけですから、めちゃ期待しての観賞でした。

そして、感想は・・・「さわやかに満足!」

公式サイトによると、脚本は、3年かけて、10稿以上重ねて完成したそうな。
脚本、本当に素晴らしかったです。台詞の細部にまで、こだわりが感じられた丁寧な作り。
序盤は、笑わせながらも、随時、切なさも注入していて、沁みる、沁みる。
くすくす→じんわり→くすくす→じんわり

エミリー「2秒だけキスしたいから来て」

 フォトフォト

ある日、クメイルの部屋にあった大量のお見合い写真を見たエミリーは激怒。
エミリー「私と一緒の未来を想像できる?」
クメイル「分からない・・・」

2人は離れ離れに。

ところが、ある日、エミリーが重病となり昏睡状態に。
エミリーの両親が駆けつける。それまでの娘とクメイルとの経緯を知ってるゆえ、クメイルに冷たくあたる。

だが、だが、あるきっかけから、この冷たい壁が溶け出すのだ。。。
このあたりの雰囲気の切替が潔くて、心地良くて、とにかく上手い!

関係が好転してゆく中で、エミリーの両親のぎこちない関係ももあらわにされるのだが、こちらにも変化が起き始める。

                      
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テリー(エミリーの父)からクメイルへのリアルで親身なアドバイス・・・。
「浮気をすれば、本当に愛しているのは誰かわかる」

エミリーのゾーイ・カザンが可愛くて上手い。さすが、ポール・ダノの恋人だけある(笑)
エミリーの母親ベス役がホリー・ハンター!!あの『ピアノ・レッスン』の!!
ホリーの演技が、意図的なのかどうなのかわからないが、ゾーイと似てて、これには感心。

ISISをはじめとして、おそらく書いていて辛い箇所もあったはず。でも、しっかり立ち向かっている。
異文化に歩み寄るか、一生遠ざけるのか。答えは、すべて、愛の中に。

タイトルは多分、ダブルミーニング。sickもスラングでは「最高」っていう意味もあるらしく。。。

楽しみながら、考えさせられる。観なきゃ損。4つ☆
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