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2018年03月12日18:35

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朝日の報道犯罪・森友編その56

籠池のように資金力もなく、平気で虚偽書類を提出する人物を、国有地売買と私立学校設立という公共性が重複する事案において、国の地方機関も大阪府の機関も、全くチェックできなかった。

特段の違法性や圧力の問題というより、大阪府の私学課と近畿財務局の問題処理の杜撰さの問題であり、民間審議会のチェック機能の詰めの甘さの問題である。

やはり政治の圧力があったとは考え難い。籠池は零細事業者で資金繰りは既に見た通り極度に苦しい。政治家が無理に働きかけても、見返りの類いを期待できる人間ではないのである。

事実、事務方は、自ら諮問にかけた会議だから、議事録ではすこぶる前向きに見えるが、ここに辿り着くまでの籠池の難航ぶりを見れば、交渉過程でこの案件に特別の配慮をしてきたとも思えない。

ただし、近畿財務局としては大阪航空局を代行しての土地販売など、決着がつくならばさっさと片付けてしまいたかった。籠池の交渉は実にしつこく、政治家の名前をあれこれ濫発し、公開された陳情の録音を聞く限り、恫喝的言質で役人を罵る事もしばしばだったようである。面倒から解放されたい心情が働いたとの可能性は十分考えられる。

一方、大阪府は橋下府政以来、規制緩和の潮流下にあった。近畿財務局が前向きである事を受けて、維新府政の教育分野における規制緩和の流れに私学課が乗り、積極的な判断をしたという事であろう。

こうして役所間と審査員の間に根拠なき信頼循環が生じ、結果的に、資金繰りが困難で詐欺を働いていた事業者と契約するという行政判断の誤りが生じたのである。

先週からの朝日新聞の森友文書書き換え報道という更なる報道爆撃で、事の本質がすっかりうやむやにされて混乱を招いてしまっているが、極めて重大な事がある。

朝日新聞や野党が追及してやまない昭恵夫人の名誉校長就任はこの契約の「4カ月後」の事だ。どうも「時系列」という言葉とその意味がわからない人間が多すぎるように思える。

実際の土地契約と異なる時期に名誉校長を押し付けられたり、谷氏が単にファックスで状況報告をしたり、また総理の指示かどうかも誰が削除したかも分からないのに、名前が消されたからあたかも土地取引に関与したに違いないと言いたげなテレビコメンテーターらの決め付けがあまりに酷いし一体何様のつもりなのかと思う。特に羽鳥モーニングショーでの住田氏の興奮具合は流石に目に余るし、弁護士なのにこの問題をろくに調べようともせずただテレビ局の意向だけを反映した勝手な発言の数々が正直不快極まりない。もちろん住田氏だけの話ではないのはいうまでもない。

誤解のないよう注記するが書き換え自体は偽造行為なので、それを実行した人間はしっかり償いをしなければならない。ただ、それと朝日新聞の出任せスクープが相殺されるなんて事は絶対に許されないと、改めて強調しておく。今頃朝日の上層部は思惑通りに事が運びすこぶるご機嫌なのかも知れないが、少なくともこの連中こそ真に裁きを受けなければならないと自分は思う。こうまで無実の人間を追い詰め、あまつさえイタズラに日本の政治を混乱させ続けた償いは絶対に受けなければならないと強く思う。

いくら文書の書き換えが事実だからといって、総理や
昭恵夫人やその他の政治家が森友学園との土地取引に絡んだ具体的な物証がいまだに何もないことに全く変わりないのだから、繰り返しになるが裁かれるべきはあくまで書類を偽造した人間に限られる。もちろん例えば総理の指示で書類偽造を実行させたと立証されたら話は別だが。これを元に総理辞任や内閣総辞職とかとんでもない話のすり替えと前代未聞の国を巻き込んだ冤罪であり、朝日新聞らのやり方はやはり卑劣極まりない。

話が少々脱線したが、以上の近畿財務局のルーズな決定と土地取得にただ必死だった森友学園との契約の間に、昭恵夫人への「忖度」など物理的に絶対にありようもなかったのである。

その57へつづく。
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