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2018年03月06日08:05

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採点業務

高校入試の採点は当日におこなう。社会科の試験は2日目だから2日目の午後から始める。この採点がとても面倒だ。ミスはあってはいけないということが大前提なので、念には念を入れておこなう。

学校の規模(受験者数)によってちがうが、だいたい一区切りがつくのが、午後7時ごろ(6時間)、それからミスがないか、チェックが始まる。

以前、某高校(といっても自分の出身校だが)、すべての採点が終わったのが翌朝6時で、そのまま(翌日の)仕事が始まったことがあって、問題になった。そこまでひどくはないが、自分がやっていたころでも午後10時ごろに終われば良しとしたものだった。

午後7時に終わって、なぜそれから3時間もかかるのか、と言えば、一つミスが出るとすべて採点をやり直すという事になっていたからだ。

前回に書いたが、一つの問題の採点を4人がおこなうから、最初の人がミスをしてそのまま残り3人が見過ごすということは考えにくいが、ないことはない。何百枚の回答の同じ部分を一気に見ていくので、途中で基準が変わったりする。伝言ゲームのような感じか。記号や○×などはいいが、記述式でずっと読んでいると、少しづつ変化していく。それを防ぐために、自分の前に紙をおいて記録しながら採点をするのだが、やはりミスが出る。

こういう記述式の問題なら、後続の念査の人間が気が付くのだが、問題は得点合計のミスである。2点が1点になっていたりして、それを見過ごす。チェックの時にそれが出ると、すべての採点をやり直すのだ。

間違ったところだけを見直すのではなく、すべての問題の採点をやり直すのだ。これを繰り返す。まるでいじめだ。しかも抜き取りではなくて、受験者全員の答案用紙をチェックするので、そのうち一つでもミスが出ると、全部やり直す。

ところが、午前中に試験の監督をして午後から採点を始めるので、夕方には疲れがピークになり、集中できなくなってミスが起きるのだ。だから夜の10時頃に終われば、今年は早いな、ということになる。

教員の残業は3項目だけである。修学旅行の引率と定例の職員会議、実習に伴うものである。これ以外残業はない。入学試験の採点業務も認められない。

さすがに教育委員会も対応に困ってやり方を変えるようになり、数年前から採点を勤務時間内に終わるように指導した。それでも実際には勤務時間を超えるのだが、以前のように夕食・夜食もなく延々10時ごろまで採点をすることはなくなった。


日本国憲法第2章第九条を守ろう!

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