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2018年03月05日20:58

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「タツノコ・レジェンズ Infini T Force ガッチャマン さらば友よ」見ました

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「Infini T Force」はタツノコプロが55周年を記念して自社の往年のヒーローであるガッチャマン、キャシャーン、テッカマン、ポリマーが3DCGで活躍するアニメで30分のTVシリーズとして2017年の10月から12月まで全12話が放送されました。
いったん終了したTVシリーズではありますが、その続編として劇場版長編として「タツノコ・レジェンズ Infini T Force ガッチャマン さらば友よ」が2月24日から公開されたので見に行ってきました。 
最初はどうしようかと思っていて株主優待が2枚で見れることがわかったので見に行くことにしたのですが、初日の9時と12時の回は舞台挨拶ライブビューイング付きの特別上映だったので株主優待が使えず次がもう17時で飲み会に間に合わなかったので2日目の2月25日に見に行ってきました。いや、実際調べたら舞台挨拶付きでもガラガラだったんですけどねえ。
この作品はガッチャマン、ポリマー、テッカマンそしてキャシャーンがそれぞれの世界からヒロインの界道笑(かいどうえみ)が住む世界に召喚されてやってきて、4人は笑とともに世界の可能性を操るアイテム「ケース」絵を巡って敵であるZと戦うというストーリー。
まあ、タツノコ版アベンジャーズみたいなもので、そのままではかぶってしまう部分のある4人のヒーローの変身前のキャラクターをうまく変更してあります。

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ガッチャマンこと鷲尾健は年上のおっさんキャラクターとして設定されてはいますが一番もとのヒーローに近いんじゃないかな。声は関智一。
テッカマンこと南城二はかなり変わっています。もとは良くある熱血主人公だったのですが、ここでは物静かで知的なメガネくんになっています。設定的に一番変えてあって、変身に必要なロボットのペガスはもちろん宇宙船であるブルーアース号も持ってきたりしています(笑)。だからいろんな科学的な分析や説明は彼の担当となるわけです。声は櫻井孝宏といいとこを突きますねえ。

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ポリマーこと鎧武士は長髪でちゃらい感じのキャラクターに設定されています。声は鈴村健一。
キャシャーンこと東鉄也は最後に仲間になるのですが、もちろんフレンダーは連れています。アニメでは常に新造人間であるキャシャーンの姿でいるのですが、この作品では映像を投影し普段は青年の姿でいます。これも東鉄也は普通の男の子だったのですが綾波系の無口な細い線の男の子に変えてあります。

というように4人のキャラクターのバランスを変えたためにチームとしてはいい感じになっていると思います。もちろん変身するとそれぞれのヒーローになってアニメ版と同じアクション、武器を繰り出して敵を倒します。
Zの正体は笑の父親であり死んでしまった笑を助けるため、ケースの力でいろんな世界を渡り歩きその可能性を集めようとしていたのです。それにより幾多の世界が滅んで行こうと。最後は4人そして笑自身の力によってZは倒され、笑は自分の世界で生きていき4人は元の自分の世界に帰って行きます。
ここまでがTVシリーズの話なのですが、最終回のラストシーンでガッチャマンが再び笑の前に現れ、笑の手を引っ張って飛び立っていくところで終わり、この映画へと続いてゆくわけなのです。

だから、映画は冒頭の15分くらいがTVシリーズのダイジェストになっています。まあ仕方ないですねえ。
健はケースの余波が並行世界に壊滅的な影響を与えていることを知り再び笑や他のヒーローたちと再会し、真相を究明しようとしてある世界へたどり着く。そこは人類が無機生命体ギャラクターの脅威を突如出現した強大なエネルギー「ネクサス」を使って撃退した世界だったのです。
そして、その世界にはかつて実は健とともにケースの暴走でこの世界に飛ばされてきたジョージ浅倉=コンドルのジョーがいたのです。さらにこの世界の科学忍者隊はギャラクターによって健を残して全滅していて、その健も南部博士の手によって殺されてしまっているのです。
日本政府の中枢に居る南部博士はネクサスの軍事利用を行い、自らの正義を行うための強い力を追求してきたのです。そして健の仇を撃つためにジョーは南部博士の命を狙っていたのです。こうして繰り広げられるヒーローたち、コンドルのジョーと南部博士率いるバードスーツ部隊の戦い。
力による南部博士の正義を否定する健。ラストでは自ら最強の専用パワードスーツを着た南部博士との死闘の末に結局ジョーと南部博士は相討ちのような形で死んでしまうという・・・なんだかなあ。
ラストはこの世界の残るという健を残して他のヒーローたちと笑は自分の世界に帰っていきます。そしてラストはガッチャマンがネクサスの秘密を自分の国に持ち去ろうとするエージェント佐々岡を襲撃しネクサスのデータを破壊するところで終わります。

はっきりいって劇場はガラガラでした。この4作品はいずれもかつては人気のあったアニメでしたが、昔それを好きだった人が見に行くかといえばこのCGのヒーローはあまりにも違うと思うのです。このあたりがかつてのファンも見に行っているガンダムやヤマトとの決定的な違いです。サブタイトルの「さらば友よ」というのは昔アニメブームの時に「科学忍者隊ガッチャマン」のLP用に新たに作られた挿入歌のタイトルなのですが、そんなん知ってる人は多分見に来てない(笑)。
そして、TVの時も思ったのですが、良くも悪くも3DCGによるアクションはゲーム的なんですよね。いまいち技術が追い付かないのか実写ほどのリアルさはないんです。そう考えるとほんと昔のタツノコプロ独特のあのアニメの手書きセルの迫力というのはほんとすごいものだと感心します。
内容的にもいまいちといったところです。TVシリーズの方はそれなりにおもしろかったのですが、映画の方はどうもコンドルのジョーと南部博士を中心に無理矢理に話を作った感が強かったですね。正義云々についてもあまり伝わってこないし。
そしてせっかくの他のヒーローたちや笑がいまいち活きてないんですよね。そんな中で情報分析で大活躍するのが城二です。彼がいなければほんと何もできないんじゃないでしょうか(笑)。
4人のヒーローを登場させるために設定として必要な並行世界や可能性の世界ということについても単に言い訳として使われてるだけでいまいち活かされていないと思います。なんか最近こういうの聞いたことがあると思ったら「マジンガーZinfinity」でした。これについてはこのマジンガーZの方がアニメの世界の10年後という設定をきっちりした上で平行世界をストーリーにうまく取り入れて良く考えられて作られていましたからねえ。タツノコアベンジャーズにももうちょっと考えて欲しかったところです。

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上は最新のチラシです。南部博士とコンドルのジョーという2大キャラクターを配し、他のヒーローたちと笑も描かれているという無難な作りになっています。

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最初のチラシです。コンドルのジョーだけが描かれたものになっています。

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入場者プレゼントの「キャラクターデザイン原案・大暮維人による描き下ろし特製コースター」です。
この手の入場者プレゼントによくある色紙にしては小さいなと思っていたらコースターだったんですね(笑)。
1週目なのでこのケンとジョーでした。2週目は城二と武士、3週目は鉄也とフレンダー、そして4週目は多分笑ですね。あれ、南部博士は?

劇場グッズはこの手の映画にしてはわりと少ないです。まあ、この手のグッズは内容のわりに高いので最近は買うのを控えているのですが、今回は2つほど買いました。

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「クリアファイル」
350円とまあ普通の値段です。で、後で気づいたんですがこのイラストってTVシリーズのものですね。まあいいけど。
裏面にはそれぞれのヒーローのシンボルマークが描かれています。「Infini T Force」に合わせてアレンジされていますね。

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「ラバーブレスレット」
おなじみの科学忍者隊が「バード!ゴー!」の掛け声で変身するときに使うブレスレッドです。
もちろん「Infini T Force」に合わせてデザインを変えてあります。バンド部分が細身で、デザインもシンプルでカラーリングもおとなしくなかなかいいセンスだと思いました。腕にはめるのがスナップ式というのもめずらしいですし使いやすいです。
なにより、作品中で良く使われていました。ケンやジョーはもちろん一般兵士がバードスーツ着用時に使ったり、挙句の果てに南部博士までこれで変身するんですから(笑)。

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パンフレットです。
A4フルカラー横開き36Pで1000円とまあこの手のアニメ映画の価格です。
内容的にはストーリー、キャラクター紹介と監督、キャラクターデザイナーのインタビューが載っています。そしてTVシリーズのキャラクター、エピソード紹介やオリジナルアニメ作品の解説も載っています。

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ラストにこれまでの続編、リメイク、実写版をすべて含めた4作品の年表が載っています。ほんと「キャシャーンSINS」なんかTVアニメなのにその存在を忘れてましたわ。


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