ヌムキテパ　別件　採譜

オリンピックのフィギュアで使われた曲に
４０年前に買った、うちのシャンソンのカセットに入ってる曲があったので、
調べたけど、誰が歌ってるのか分からない。

うちにあるのは、バルバラという女性が歌ってて、
早口で、軽く可愛く歌ってる。
ちょっと、ジョーン　バエズみたい。

しかし、オリンピックで流れてたのは、
力強く、カンツォーネ風の女性歌手。

実は、私は　こういう未練がましい、しがみつく歌は大嫌い。
日本の「恋人よ」も嫌い。

失恋して、悲しい、悲しいと嘆く歌は、
イェスタデイとか、好きなんだけど。
イエスタデイには、「僕は何か悪い事言っちゃったんだ」という
自己反省が入ってるので　可愛いのだ。

この歌は、ベルギー出身の　ジャック　ブレル　最大のヒットだそうで、
マレーネ　ディートリッヒや、バーブラ　ストライザンドまで歌ってる、
１９５９年発表の　世界的ヒットだそうだ。
６０年の歳月を経て　生きている歌。

ブレル、３０歳。彼は　１９７８年、４９歳で亡くなっている。

つまり、この歌は、男が女に捨てられて歌っている設定だった。
ここで、私は、俄然、許す気になったのだ。

まだまだ　男社会の世の中だ。
女性が男を捨てるのは、快哉だ。

そういえば、レノンの、「シーズ　ゴッタ　ティケット　トゥ　ライド」も
男が女に捨てられる話で、レノンみたいなモテモテ男を振るなんて、
ぜいたくをしたのは誰だろうと知りたくなる歌だ。

「あなたがいると、私、自由になれないのよ」と宣言するのも
リーズナブルで、大変　良い。

ヌムキトパに戻るが、バルバラが　か細く歌うと、弱弱しいので嫌になるけど、
オリンピックで歌ってた女性歌手のようだと、
「力強く、嘆く」ので、何だか元気が出るのだ。
（ヌムキトパの「ト」は、あいまい母音なので、テでもトでも良いのだが、
通常は、トと書くのが普通なのに、この歌は、テになっている）

失恋の歌で　元気が出るのも変な話だけど、


http://lapineagile.blog.fc2.com/blog-entry-715.html

これは、ヌムキテパ　の作者、ジャック　ブレルを紹介し、
歌詞も説明してくれてる。

ピアフの「愛の賛歌」の歌詞も壮大だけど、
このヌムキテパの歌詞も大変、情熱的で詩人の面目躍如である。

http://bothside.tumblr.com/post/25017369657/%E3%81%A8%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%93%E3%83%8C%E3%83%A0%E3%82%AD%E3%83%86%E3%83%91ne-me-quitte-pasif-you-go-away

こちらは、カバーしてる歌手を紹介。


歌ついでに、「恋とはどんなものかしら」の楽譜の話もしとこう。

ついに楽譜を買う決心をした私は、恥を忍んで、
スーパーの帰りに　赤磐市　唯一の楽譜屋さんに乗り込んだ。

本棚を見ても、分からないので、親切な店主に検索してもらったが、
一番安いので１４００円のしかなかった。
というか、独立して　この曲だけの楽譜は無いのだ。

前に　この楽譜屋さんに乗り込んだのは、冬ソナの曲、「初めて」の時で、
やはり、独立した楽譜が無く、買う決心はつかなかった。

それに、載せられていた楽譜に、「採取」とあり、
専門家が、曲を聞いて、採譜したらしい。

実は、「恋とはどんなものかしら」のメロディは　とても単純。
私でも　それは分かるので、ついに、Ｕチューブを聞きながら
「採譜」に挑むことにした。

５秒づつくらいにストップして、何とか五線譜に書く。
とても、変ロ長調にいきなり書くのはムリなので、
カタカナで、「ドー、ソ、ソ、ラーソー」などと、
高低差をつけてメモり、五線譜に書き直す。

この曲は、最初と最後は、ほぼ同じサビの繰り返し。
真ん中の６つに分かれた部分が、色々に変化している。

何とか頑張ったが、６番目の部分は半音がついてる音符が多く
変化が多いので、出直してやることにした。

思い出せば、小学校で一番出来の悪かったのが音楽だった。
６０点台のテストが返ってきた時には情けなくなり、
９０点台を取った友達にこぼすと、
友達は、ピアノを習ってるからだと、なぐさめてくれた。

私は、周期的に　ある曲が好きになり、楽譜を買ったりするのだが、
すぐに熱がさめて、ほったらかしになる。
「主よ、人の望みの喜びよ」もそうだった。
２０代では、ラフマニノフの２番など買い込み、
もちろん、最初の１ページも消化出来なかった。

最近では、歌詞を覚える方に変わり、
これは、検索でタダで写せるから、安上がりでよろしい。