日本映画いろいろ

アマゾンプライムビデオや、
録画した作品をみています。
映画って知らない世界や知らない人や知らない景色を知った気になれたり、
知っている感情を改めて感じたりできて、すきです。


『永い言い訳』
監督：西川美和

めっちゃよかった！

主人公、本木雅弘。
市川崑作品の船越英二みたい。
二枚目で、情けなく滑稽。ちょっとコミカル。
めっちゃ適役。
にしても、
あんなやりとりのあとこんなことになる妻はつらいなあ。
やだなあ。
妻はいいことないなあと思ったのですが、
大宮家の子供達となっちゃんが写っている写真が泣けました。
美容院の店長であるなっちゃんを慕っているスタッフにも。
ちゃんと生きてたんだよなーって。
どの立場の人も、その立場で、悪気なく生きてるんだなー、ってことが見えました。
大宮少年のことをいちばん理解できるのはゆきおくんだったし。
きれいごとはいくらでもあるけど、
心が動く瞬間や、心通う人もいるんだな、ってことがよかった。
なっちゃんの愛した人はだめなだけじゃなかったんだね。
映画タイトルも、イメージフォトも、すばらしい。


『二重生活』
監督：岸善幸

なるほどー。

門脇麦すてき〜。
菅田将暉との同棲の雰囲気もとてもいい。
しかし、尾行のことを同居している恋人になぜ伝えないのかが理解できず、
何を吐露しようとも、１ミリも共感できず。
サークル関係で飲んでるシーンがよかった。
私のすきな宇野祥平が教授のアシスタントらしく、
最終的にがんばって、という彼も、
とまどうたまも、嫉妬する友人も、いいな。
管理人さんの存在と、
西田尚美も、とてもよかった。


『ソレダケ ／ that’s it』
監督：石井岳龍

なるほどー。

最初のシーン
走ってる歪んでる映像、疾走感
石井聰亙満載！
水野絵梨奈の素人っぽい高校生っぽい稚拙な勇気がとってもすてきでした。
でもなー、綾野剛に狂気は感じないんだよなー。
渋川、ムラジュンの仲良しコンビは大好き。
bloodthirsty butchersの演奏シーンもちゃんとあります。
映像は大好きです。


『淵に立つ』
監督：深田晃司

なるほどー。

古舘寛治ってなんか常に怖いですね。
姿勢も表情も声色も変えずに行動や言ってることが怖い。
この監督の作品にたしかにぴったり。
筒井真理子演じる妻がよかった。
うきうき感や、
夫に対して敬語からタメ口になり神経症になっていく様がリアルに迫る。
浅野、こわ。
ただ何を描きたいのかはよくわからないし
そこまで強烈に印象に残る表情も絵もシーンもないといえばなかったな。