mixiユーザー(id:6084585)

2018年02月26日10:42

474 view

光が丘IMA30周年記念 春風亭小朝独演会2018

光が丘IMA30周年記念「春風亭小朝独演会2018」
IMAホール
13時開場13時半開演

行ってきましたー!

旦那T、このために退院したようなもの。
息が切れるようなのでゆるゆる歩いて、
エレベーター駆使してたどり着いた、光が丘駅。
日曜ということもあってか、大江戸線は空いていてよかった。
駅直結のショッピングセンター4階。

開場時に入り、指定席を確認。後ろから2列目。
約500人の会場は後ろでも十分演者の表情確認OK。
傾斜があり見やすいです。
ロビーで、カレーパンとサンドウィッチとミルクティーの昼食をいただきつつ、
お客さん観察。
年配の方が圧倒的に多く、ご夫婦らしき人が多い。
30代カップルまたは夫婦が一桁、ってとこでしょうか。
近隣の方が多そうです。

時間通りに始まりました。
アナウンスはぴっかり☆さんだったそうです。

春風亭勢朝「大師の杵」
せいちょうかいちょうとそうり、や、
いろんな小咄の後、間を持たせ、笑いどころを示すマクラからの噺。
というか、全部小咄だったのかなー、って印象でした。

春風亭小朝「代書屋」
光沢のあるベージュっぽい着物。
金屏風だし華々しい。
楽屋で話題になっているのが歌丸師匠とか、
ギスギスした人の近くには行かない方がいい
のんきな人、もっというと愚かな人といるとほっとします、
からのきくおう、きくぞう親子の話、わはは。
で、「代書屋」
代書を頼みにきた男のちょっとバカで憎めない様子
代書屋の落ち着きながら呆れつつ仕事をこなす様子
「そちらにかけてください」
のあとの沈黙と目線で爆笑。
声上げて笑った。
「松本」「こうしろう!」
「生年月日!」
「生年月日を!」
噺は知っているはずなのに、どういうわけかおもしろい!
すらすら動く筆の様も美しかった

春風亭小朝「菊池寛原作 時の氏神」
お茶を一口召し上がり、そのままで次に。
夫婦問題マクラからの、セックスレス夫婦の噺。
これはすごい。
けっこうはっきりしっかり現実味を帯びたセリフ。
ただのやり取りではなく、あーそうくるのか、ってサゲ。
感嘆で拍手。

仲入り10分

KiRiKO「二胡演奏」
ツインテールのアニメキャラコスプレのような女性が
二胡を弾く。「蘇州夜曲」
二胡の調べは声のようでした。
低い震えのある音。いいですね。
AKB48や、中国の曲を、説明を入れて演奏。

春風亭小朝「柳田格之進」
袴で登場。
どんなマクラだったかな。もはや噺の印象が強すぎて覚えてない。
好々爺の町人の気持ち。
浪人の意地。
商人魂。
血しぶき。
で、首落としたあと、
「これじゃ私もあんまりだと思うんですよ」
と「ちょっと巻き戻して」、町人と番頭が謝るところから。
結果的にハッピーエンドになった。

15時30分終了

おおおお、おもしろかった!

「代書屋」ってそんなにおもしろいと思わなかったのに
単純なやりとりでこんなにおもしろいとは!
私は声を上げて笑うタイプではないのですが、
笑ったなー。声出るんだなー、おもしろいと。
小朝の噺で与太っぽい人はじめて見たのですが、
おもしろい! 
インテリで頭がキレッキレの方が与太をする。落語っておもしろい。
そういや、最後までずっと見台がありました。

「時の氏神」はあからさまにセックスレスを描いており
ちょっとドキドキする。結婚15年倦怠期の夫婦。
菊池寛原作なのか。なるほど。
箱根や熱海ではなく湯布院へ行く、だの、
銀座で歌舞伎を観て三ツ星レストランで食事してエルメスで買い物、
そういう設定が小朝センス。さすが。現代的でした。

「柳田格之進」もそれぞれの心情の重みより
描写の鮮やかさ。
聞いてる側が気持ちよく帰ることができる最後。
すごいー。

噺のキャラや時代や小道具について、
マクラなり噺の中なりに上手い具合に説明がちりばめられていて、
意識せずともその世界が目の前に広がり、
理解力が増し、噺の中に入り込める。

いや、もうすごいー、落語っておもしろいー。

旦那Tは来た時より歩くスピード上がってるがな。
「天才だ」と言っている。
「頭よすぎるし、小朝の好感度は低いと思うけど、落語はすごい」と。ははは。

たしかに。芸人というよりも、職人として落語家ですね。
プロですね。あたりまえですが。

うちに帰って、録画してあった桂南天「代書」を観る。
上方版。
この噺への理解が深まっているので、
やっぱり「せいねんがっぴ!」でおもしろい。

また小朝たっぷりききたいなー。

2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する