皆様、おはようございます。
朝日新聞2018年(平成30年)2月23日(金曜日)第38頁に、バッハの権威者と言われた「磯山雅(いそやま・ただし)氏が22日死去」との掲載記事情報で知りました。
磯山氏は、国立音楽大学招聘(しょうへい)教授であり、いずみホール音楽ディレクターで、71歳で死去されました。
私より1年先輩(団塊世代の1年前世代)で、昭和末期時代以降に出版された数々のバッハに関する参考文献の著作者として知りました。
「バッハの音楽に親しむ会」の音楽鑑賞例会用に、「マタイ受難曲」セミナーの音楽作品解説用に、磯山氏の多くの著作物を収集し、活用させて戴きました。
新聞情報によれば、通夜は3月4日午後6時、葬儀は5日午前11時から東京都東大和市桜ケ丘2の208の1のセレモアガーデン会館玉川上水で。喪主は妻の智子さん。
バッハ研究で知られ、日本音楽学会会長などを歴任し、全日本合唱コンクール全国大会の審査員も務めた。との記事情報が掲載されていました。
このところ、70歳前後の同輩が多く死去(他界)しております。
団塊世代は多く人間がいるので、死去する人も多いことは確かです。
大企業で社長や取締役になった人、著名人になった方、人一倍苦労・無理を重ねた結果、長生き出来ないことは確かだと想うのです。
磯山氏も最近、出版やテレビ・ラジオ放送番組で登場していないので、闘病中だったかもしれません。
昭和60年に出版された「バッハ=魂のエヴァンゲリスト」の書籍の磯山氏のプロフィールには、
1946年東京生まれ、東京大学文学部卒業、同大学院美学・芸術学博士課程に学ぶ、音楽美学、西洋音楽史専攻、1982〜1984年、ミュンヘン大学に留学、現在、国立音楽大学助教授、論文、レコード解説多数。と掲載されていました。
「バッハの音楽に親しむ会」の「マタイ受難曲」セミナーで、参加者の皆様から磯山先生を呼んで講義を聴いてみたいとの要望を受けました。
磯山先生を呼んで講義をして貰うに、平成7年頃当時、2時間あたり10万円(以上)が掛かることを知り、皆様にお伺いしました。
参加者の皆様、異口同音的に、そんなにお金がかかるのでは、呼べないよね!!と言うことで、磯山先生の講義は実現しませんでした。
磯山氏のレコード解説や寸評も多く書店で立ち読みしてきました。
レコードやCDは音楽ソフトメーカーから提供された日本盤が多数を占めていましたね。
益してや、日本盤と輸入盤の違い等々の紹介記事情報はないに等しい状況でした。
バッハを中心としたバロック時代の演奏風景、特に、対向配置や木管楽器と金管楽器の配置云々のお話しは見出すことが出来ませんでした。
例えば、バッハの教会カンターターの音楽作品を演奏するに当たって、こうあるべきだ!!との意向や所見、思考法は追求されていない模様でした。
オーケストラの「善」と「悪」の葛藤劇スタイルがまだご存知でなかったように想うのです。
10万円を掛けて、磯山先生を呼んで実現した場合、此の当たりの事象や見解(考え方)を聴いてみたかったのです。
もっともっと長生きされて、いつしか磯山氏にお会い出来れば、この件、確認してみたいと想っていた矢先のことでした。
磯山雅氏のご冥福を祈ります。
感謝
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